巨人の宇佐見真吾=東京ドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

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 巨人の宇佐見真吾捕手は5日の中日戦、2点を追う9回に中日の守護神・田島慎二から値千金の同点2ランを放つなど、勝負強い打撃で存在感を見せている。

 プロ1年目の昨季は、一軍出場はなかったが、2年目の今季は8月8日に一軍昇格を果たすと、同日の阪神戦に代打で登場。プロ初打席で、藤川球児のストレートをセンター前に弾き返し、プロ初安打をマークした。同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦』で解説を務めた野村弘樹氏は「(1球前のファウルも)ボール球を振りにいったんですけど、振る力はありそうですね。これからが楽しみです」と期待を寄せた。

 8月18日のDeNA戦では、左の砂田毅樹からライトへプロ初本塁打を放つと、『8番・捕手』でプロ初スタメン出場となった同25日の阪神戦でもライトスタンドに放り込んだ。

 その阪神戦で解説を担当した野村克也氏は「阪神バッテリーとしたらストライクを取りたい状況ですから、好球必打というか素晴らしいバッティングをしました」と評価した。

 打撃でアピールを続ける宇佐見だが、捕手のレギュラーを掴むためには守備力の向上は必須。プロ野球解説者の江本孟紀氏は「バッティングに魅力はありますね。まだまだリードというところでは、不足するところがあります」(8月27日放送の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦』)と課題を挙げる。

 開幕からスタメンマスクを被る小林誠司が、規定打席到達者ワーストの打率.206と打撃に課題を抱えていることを考えると、宇佐見の打撃力はかなり魅力的。レギュラーの座を脅かすためにも、守備力を磨くとともに、打撃でさらにアピールしていきたいところだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)