白泰鉉報道官=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は7日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月6日にドイツで発表した南北対話の再開などを含む「ベルリン構想」の意義を強調し、改めて対話提案に関する北朝鮮側の反応を求めた。

 統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官はこの日の定例会見で、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官に対し「北朝鮮への提案に誠実さが欠けている」と主張したことに関し「(北朝鮮が)われわれの真剣なベルリン構想に呼応するよう望む」と述べた。
 康長官は6日夜、ARFの歓迎夕食会の控室で李外相に「ベルリン構想と、後続措置としての提案に北側が早急に応じることを期待する」と述べ、李外相は「南側が米国と協力して北への圧力を展開している状況で、そのような提案をするのは誠実さを欠く」と応じたと、外交部の当局者が伝えた。
 一方、白報道官は国連安全保障理事会(安保理)の新たな北朝鮮制裁決議が北朝鮮に及ぼす打撃について「現在検討している」とし、「この制裁の局面で、結局中国の役割がどのように作用するかが重要だと判断している」と述べた。
 また、国連安保理の制裁に続く韓国政府の独自制裁については「制裁と対話を並行していくという面で、関連官庁と協議してさまざまな方策を検討している」と述べるにとどめた。
 市民団体による軍事境界線付近での北朝鮮向けの宣伝ビラ散布については「ビラ散布は偶発的な衝突など、不必要な軍事的緊張を誘発し、周辺地域の住民の安全も実質的に脅かす要素になっている」とし、「このような点を勘案して(関連する問題を)検討した」とした。
 白報道官は「現政権だけでなく過去の政権も苦慮しており、さまざまな状況を考えて国民が心配することがないよう対処していく」と説明した。