本格的な夏の到来を前に、世の中にはさまざまな「夏季限定品」が出現している。スーパーに行けば少なくとも1つは何らかの「夏季限定品」を見かけるし、ネットで検索すれば飲料やお菓子、飲食店のメニューまでヒットする。「冷やし中華」は最もクラシカルでポピュラーな夏季限定品と言えそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 本格的な夏の到来を前に、世の中にはさまざまな「夏季限定品」が出現している。スーパーに行けば少なくとも1つは何らかの「夏季限定品」を見かけるし、ネットで検索すれば飲料やお菓子、飲食店のメニューまでヒットする。「冷やし中華」は最もクラシカルでポピュラーな夏季限定品と言えそうだ。
 
 中国メディア・今日頭条は28日、「どうして日本人はこれほどまでに限定品を好むのか」とする記事を掲載した。記事は「他国にも限定品を売るビジネスモデルは存在するが、日本人の限定商品に対する執着ぶりは他国人が到底及ばないレベルなのである」とし、食品、飲料、家電製品、化粧品などあらゆるモノに限定品が存在するほか、歌手のアルバムですら「初回限定版」が作られると紹介した。
 
 そのうえで、日本人の「限定品好き」を支える文化的な背景について分析。まず、日本は四季がはっきりしており、季節ごとに風景や食べ物が異なる点を挙げた。「その季節が過ぎ去ってしまえば、次の年にならないと同じ景色や食べ物にありつけない」とし、それゆえに「限定」に対するこだわりや執着が強くなると説明している。
 
 また、日本は自然災害が頻発する国であり、国民は潜在的に危機感を持ち続けてきたと指摘。そのために「今あるチャンスを失いたくない」という心理が働きやすいと解説した。その例として春のサクラを挙げ、「花の咲く時期が短く、一瞬で散ってしまうため、あらゆる方法を考え尽くしてこの美しさを見ようとするのだ」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)