駿河総合高等学校(静岡)
■2013年にできた新しい学校の駿河総合 静岡南高校と静岡市立商業高校が合併し開校した駿河総合高校。多様な進路選択に対応できる総合学科という学科というものがあり、普通科、専門学科とは違う第三の学科だ。
■どこからでも点が取れる打力 現在1年生16名、2年生12名、3年生17名の45名で活動している駿河総合野球部。専用のグラウンドはなく、サッカー部やソフトボール部、陸上部と共用している。他の部活動が活動しているときは投内連携やサインプレーの練習を行うなど、工夫して練習に励む。今年のチームのウリを滝 駿太郎主将に聞くと「左右両投手の二本柱がゲームを組み立てることができること、どこからでも点が取れる、パワーあふれる打撃力です」と答えてくれた。駿河総合では逆立ちで15メートル、これを3本こなすきついメニューがある。このトレーニングが自慢の打撃力に繋がっているのかもしれない。
■優勝候補に勝利 新チームが始まってからは「試合に勝つ」ことを目標に、「取れるアウトは確実に取る。取れる得点は確実に取る」ことをテーマに練習に取り組んできた駿河総合。その結果が現れたのが昨秋の県大会2回戦、日大三島戦だった。「東部地区1位で優勝候補の日大三島に延長戦で勝利した試合は印象に残っています」と滝主将。駿河総合の力を見せつけた。
■活躍してきた選手は? 滝主将は活躍してきた選手に関 日向、寺坂 優哉、酒井 翼、清水 健留、そして滝自身の名を挙げた。関は春季大会で主戦投手として、県大会出場に大きく貢献、寺坂は秋季県大会ベスト8の原動力となる投球を披露。打撃陣は1番滝、3番清水、4番酒井がチームの打撃を牽引し、秋春の県大会出場を果たした。夏は投手陣の関、寺坂の二本柱が鍵になると滝主将は予想している。どこまで勝ち進むのか、注目したい。
■考えながらの練習で 悔いの残らない夏に! オフシーズンは力負けをしない体づくりをテーマにウエイトトレーニング、食トレーニングに励んできた。現在は夏に向け、試合で勝つために何を頑張ればいいのか、個々で考え練習に取り組んでいる。滝主将は「昨年も1回戦で敗退し、周りの人たちに何一つ恩返しができていないので、今年は一戦必勝で頑張り、悔いの残らない大会にしたいです」と意気込んだ。
逆立ち練習の様子(駿河総合)高校野球の集大成として最高のプレーをここからは酒井 翼副主将(3年)と山本 開斗副主将(3年)にお話を伺いました。
Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。
酒井:春季大会では、声を出せば防げる失点があったり、攻撃面でも2ストライクから簡単に打ち取られたりなど、全員が声をしっかり掛け合い、球に喰らいつく姿勢が必要だと感じました。山本:盗塁やエンドランなど脚を絡めた攻撃で点を取ること、守備では取れるアウトを確実にとることです。
Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください
酒井:秋季県大会の日大三島戦です。チーム一丸となって相手に挑んで行く姿勢が現れた試合でした。延長で仲間が作ってくれたチャンスを自分が生かし勝利したことは本当に嬉しかったです。山本:秋季県大会2回戦の対日大三島戦です。東部地区1位で優勝候補の相手に延長戦で勝利した試合が思い出です。
Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
酒井:フルスイングを見て欲しいです!!山本:全力プレー全力の声でチームを盛り上げるところ、場面状況に応じた打撃を見てほしいです。
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
酒井:時々、ふざけ過ぎる事もありますが皆が明るいところです。最近は、練習中も明るい声を掛け合う事が出来る様になりました。試合では、一人のヒットから全員が流れに乗り連打することができ、ビッグイニングを作る事ができるところです。山本:点を取るとチームに勢いが生じ、勢いの乗って行ける事です。
Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください
酒井:全員で1試合ずつ勝って行きたいです!!高校野球の集大成として最高のプレーをします!!山本:それぞれの役割を果たし勝利に貢献できればいいと思います。悔いの残らないように、一つ一つのプレーを大切にしたいです。
酒井選手・山本選手、ありがとうございました!
練習風景(駿河総合)必死に戦い、最高の夏にしよう!!ここからは望月 俊治監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
年間を通してのトレーニング(ウェイトも含む)や体重管理・食事合宿を行い、他のチームに負けないパワー強化で”力強さ”を意識しました。夏は、力負けしない逞しさを持って挑みたいと思います。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
野球は100%のスポーツでは無い。気を抜けばやられるし、必死に戦えば格上の相手でも勝機は開かれる。我々の信念を持ち、今まで積み重ねてきたことを思う存分発揮し、最後まで諦めず戦い、最高の夏にしよう!!“気骨”
望月監督、そして駿河総合野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!