早稲田実業vs英明
早稲田実業15安打10得点、英明13安打7得点。午前2時の時点でレクザムスタジアム駐車場に100台、入口に徹夜組50人が並び、最終的には有料入場者数2,475人が詰めかけた高校野球ファンの期待にたがわない乱戦を演出した「平成29年度香川県高等学校野球連盟招待試合」オープニングゲーム。高校通算101本塁打の早稲田実業3番・清宮 幸太郎(3年主将・一塁手・右投左打・184センチ101キロ・調布リトルシニア出身)は5打数1安打に終わったものの、両校の4番打者は圧倒的な存在感を見せつけた。
まずは5打数3安打6打点。しかも本人は「今までではじめて」、香川県内の高校野球開催としては昨夏香川大会準々決勝・丸亀戦で当時高松商3年だった植田 響介(現:慶応義塾大1年)以来となる1試合3本塁打で高校通算39本塁打とした早稲田実業・野村 大樹(2年・捕手・右投右打・172センチ80キロ・大阪福島リトルシニア<大阪>出身)。1本目と2本目はスライダーに上手く反応し、3本目は狙っていたストレートを右へ流し打つ辺りは流石という他ない。
対して英明の4番・藤井 拓海(3年・投手・右投右打・182センチ87キロ・高松市立太田中)も5回裏「低めのスライダーを打って」高校通算30本塁打目としたバックスクリーン2ラン弾など5打数2安打2長打で3打点。これまで打ち込まれることが多かったピッチングも「チェンジアップをうまく使えた」内容に光明が見え、第2シードからの6年ぶり3度目香川大会制覇も射程内となった。
「今度は甲子園で早稲田実と対戦したい。そのために夏がんばります」(英明・藤井)。お互いを刺激しあった2人の4番打者は、これからそれぞれの場所で切磋琢磨していく。
(取材・写真=寺下 友徳)
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