VRユーザー同士で仮想空間に集合して会話できる「Bigscreen Beta」というVRアプリが出ていますが、FacebookがフレンドとVR空間に集まってアバターで会話したり、360度写真や動画を空間に投影したりできるVRアプリ「Facebook Spaces」を発表しました。遠く離れたフレンドともまるで目の前にいるかのように身振り手振りで話し合うことができ、VRヘッドセットがない人でもスマートフォンやタブレットで参加できるという、FacebookのMessengerをそのまま仮想空間に拡張したようなアプリとなっています。

Facebook Spaces

https://www.facebook.com/spaces

Facebook Spaces: A New Way To Connect With Friends In VR | Facebook Newsroom

https://newsroom.fb.com/news/2017/04/facebook-spaces/

Facebook Spacesがどのようなアプリなのかは、以下のムービーを見るとわかりやすいです。



Facebook Tipsさんの投稿 2017年4月17日


男性がOculus RiftとOculus Touchを装着しています。



これはイメージですが、男性がアバターへと変化していきました。



Oculus Riftから見える仮想現実内では、「Diane(ダイアン)」という名前のアバターが「ヘイ、ジャック!この間の旅行はどうだったの?」と話しており、まるでその場にいる相手と会話を交わしているようです。



ジャックは「そうだね。これを見たらわかるよ」と言いながら手でライブラリを操作し……





テーブルの真ん中に放り込むと、周囲の公園っぽい景色があっという間に一変し、ジャックの旅行先の映像が360度で映し出されました。



ダイアンは仮想現実をキョロキョロ見渡しながら「すごいじゃない!」と言っていますが、実際には自宅のベッドの上にいるわけです。



「あれと同じボートに乗ったよ」「あれね!とても好きだわ」という感じで、離れた場所にいながらも身振り手振りで会話が成立しています。



ジャックと別れたダイアンは、メリッサというフレンドとチャットをスタート。



ダイアンは「新しいアパートに引っ越したの」と言いながら、新居の360度写真を見せています。



メリッサは周りをくるくる見渡すことができ、本当にその家に訪れたかのような体験を得ているのがわかります。



さらに家具の話をしながら、ダイアンは手で写真を持ってパネルのように操作し……



空中にペタっと貼り付けました。SF映画でよくある操作も、VR空間なら実現できてしまいます。



最後はみんなでVR空間に集まってメリッサの誕生日パーティー。





アバターではなく、Facebookのプロフィール画像でVR空間に参加している人も現れました。Facebook SpacesはVRヘッドセットを持っていなくても、スマートフォンやタブレットでMessengerアプリのビデオコールとしてVR空間に参上することができます。



「誕生日おめでとう」ということで風船を手渡すと……





VR空間で受け取ることができました。





最後はメリッサの手から自撮り棒がニョキニョキと出現し、みんなで記念撮影。



撮影した写真はFacebookにも投稿することが可能です。



なお、Facebook Spacesの中で使っていたアバターは、Facebookのプロフィール画像から生成されたもの。好きなプロフィール画像を選ぶと……



選んだ写真と近いイメージのアバターがいくつか自動生成されます。



気に入ったものがあれば、そのままVR空間内で自分の代わりに動くアバターとして使用できるわけです。



また、フレンドの呼び出しはFacebook Spaces内でフレンドリストを開いて……



オンラインのフレンドを招待するだけ。



招待した相手が応じれば、即座にVR空間内に出現して会話が楽しめるというわけです。Facebook Spacesはまだベータ版ですが、今後もフィードバックに応じて改良が加えられていく予定です。



なお、Facebook Spacesのベータ版は以下のOculusストアから無料でダウンロードできるようになっています。

Facebook Spaces Beta | Oculus

https://www.oculus.com/experiences/rift/1036793313023466/