ステージ衣装のまま会場を後にした桜田。報道陣からの復帰についての問いかけには答えず

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 桜田淳子が3年4か月ぶりに表舞台に姿を現した。

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「4月7日に銀座の博品館劇場で行われた『スクリーン・ミュージックの宴』というコンサートに出演しました。旧知のプロデューサーからオファーがあったそうで、歌を披露するのは、'13年に開催されたデビュー40周年を記念したコンサート以来です」(芸能プロ関係者)

 今回のコンサートでは、中島みゆきをカバーした『化粧』など5曲を披露。終演後は出待ちした30人ほどのファンの「淳子!」という歓声に、

「ありがとうございます」

 と挨拶し、足早に会場を後にした。40周年コンサートに比べスリムになった印象で、以前よりささやかれてきた“本格復帰”もいよいよ!?

「今回、単発的に復帰されましたが、これから継続して芸能活動をしていくには、以前から問題視されてきた“宗教”に関する問題を片づけない限り、現状では難しいですね」(芸能プロ関係者)

 桜田は19歳のころ『統一教会』('15年に改称し、現在は『世界平和統一家庭連合』)に入信し、'92年以降は事実上の引退状態だった。

 今回の復帰について、反対の声明を発表した『全国霊感商法対策弁護士連絡会』(以下、連絡会)の紀藤正樹弁護士は、

「桜田さんの統一教会信者としての活動によって、影響を受けた信者は大勢います。統一教会の組織的な霊感商法の手口による物品販売や献金強要、さらには詐欺脅迫的な勧誘による被害を増長してきた責任は重大であると考えています」

 連絡会は、“復帰”するにあたっては、

「芸能活動を続けていくのであれば、記者会見を開き、今の率直な気持ちを語り、自らの行動の軽率さと統一教会の問題性をきちんと総括したうえで、過去の多くの被害者に謝罪してもらいたいと思います」(紀藤弁護士)

 一方、統一教会は連絡会の声明に対し、強く反論した。

「今まで桜田さんが公的活動の中で、家庭連合の宣伝を行ったり、入会をすすめるような発言をしたことがあったでしょうか。桜田さんがそのような発言をしたことはなかったと理解しています」

 と、彼女の芸能活動において“宗教的な活動”はなかったとした。

 統一教会入信以前に所属していたサンミュージックは、桜田の復帰について、

「弊社のスタンスは、相澤会長が存命時代から何も変わっておりません。統一教会を脱退しない限り、弊社に所属することはありません」

─もし統一教会を脱退したら、所属させる準備がある?

「仮定のお話は現段階でお答えすることはできません」

 桜田を取り巻く連絡会、統一教会、前所属事務所の言い分は歩み寄りそうにない。ファンが再び彼女の歌声を聴ける日は近くはなさそうだ。