エストニアのマナーハウス宿泊記【VihulaMonor/ヴィフラマナーハウス】
◆マナーハウスってなぁに?
エストニア2日目のお宿はタリンから車で2時間、ラヘマー国立公園内にある「ヴィフラマナーハウス(Vihula Manor CountryClub&Spa)」。そもそもUKOARAここに来るまでずっと勘違いをしていたのですが、マナーハウスって「manner house」と思っていたのです。「礼儀作法を習うのかしらー?」なんて。で、本当は「manor house」=荘園領主の邸宅という意味なのでした。えへ。
※メンバーとして参加しています。
ドイツ人の荘園だったマナーハウスは現在は宿泊施設やウェディング、スパ、ゴルフ、乗馬などのリゾートとして利用されています。その広さ50ヘクタール。レセプションやレストランが入っているメインの建物は16世紀に建てられました。
◆マナーハウスの客室
それでは気になる客室をご紹介。古い建物なのでエレベーターがなく、急な階段を上がることになります。UKOARAは3Fのお部屋。23kgのスーツケースを持ち上げるのはきつい...。ここは無理せずポーターをお願いするのが賢明です。
客室は5つのカテゴリーがあります。UKOARAが宿泊したのはZENルーム。
素敵!赴きある!
この壁、そしてバスルームへの扉、こんなお部屋初めて。ベッドの寝心地も最高。
素敵なお部屋なんだけど長い歴史があると思うだけでちょっと一人で泊まるのが怖くなっちゃうのは否めません。ずっと陽気なクリスマスソングのラジオ番組をかけてました。
バスルームはリノベーションされていて清潔感があります。
こんな壁のバスルームも珍しいでしょ。
なんとジャグジー付き。冷えきってお疲れの体もぽっかぽか、ほぐされるー。
なぜかここのお湯がとろとろしててその謎は分からなかった。
アメニティはシャンプーとボディソープのみ。このボトルかわいい。
無料の飲料水の用意はなく、全て有料です。とろとろの水が気になったのでお水は買いました。電気ケトルの後ろにあるのがラジオの電源で、アナログなところも良い。
ミニバーにはヴィフラマナーオリジナルビールやウォッカ、チョコレートも入っているよ。ビールおすすめ!
天窓付きの部屋もなかなか出会えないので嬉しい。
部屋の内装は全室微妙に違い、写真はも素敵だったよ。
パスワード入力式のWi-Fiも問題なく使えます。さすがエストニア。電源の位置もベッドとデスクにあり便利。中世のお家でも黙々とお仕事してましたー。
◆ウォッカミュージアムへ行ってみよう
敷地内でおもしろかったのが「ウォッカミュージアム」。
エストニアはウォッカ作りが盛んで現在でも3つのメーカーがあるんだって。ロシアのお隣だものね。
このマナーハウスも1830年からいろいろなものを作り始め、ウォッカ工場になりました。最初は大麦やライ麦から作られ、ジャガイモのウォッカに代り1765年からウォッカブームになったそうです。ウォッカを焼酎に置き換えると親しみがわくかな?
もともとデンマークやスウェーデン人の貴族だけが作れたウォッカ。ここで作られたものはロシアのサンクトペテルブルグまで売りに行き、ロシアの軍隊が買っていました。そのお金でこの荘園が作られていったそうです。これは蒸留器。当時はアルコール度数50〜55%。(現在は35%)
禁酒令が施行された20世紀前半は体に沿うようなボトルを作り服の下にウォッカを隠し売りに行っていたそうです。体の細い女性がドレスの下に沢山隠せたとか。
ウォッカはヴィフラマナーハウスオリジナルも作っています。
その他、ビールやジャム、チョコレート、バスソルトなども全てオリジナルなのでお土産におすすめです。
そしてこちらはウサギや、ニワトリのいるファーム。
奥の小屋には羊さん。かわいい。
ええとね、「今夜のディナーでも食べますよ、ラム。」って。
あぁ...なんだかなぁ。ごめんよ。まさか食べないよね、なんて都合の良いことを考えてました。できるだけ自給自足をしているマナーハウスで食べ物のありがたさ、命の食べ方を学べます。スーパーで並ぶお肉しか知らない日本人は特にこういう体験はしたほうが良いです。食べる食べないは本人によるけど、ここで何を思うかは大事なこと。
ヴィフラマナーにはスパもあります。
結構強めの30分のマッサージ気持ちよかった!
プールやサウナもあるので、のんびりリフレッシュするには最高の場所。
◆マナーハウスのディナーを味わおう
マナーハウスの周りには何もない(移動も出来ない)ので必然的に朝と夜は施設内のレストランでいただきます。
まずはヴィフラオリジナルビール。
これ美味しいのでお土産に買って帰りました。
ビーツのジャムのせローストビーフ。おいしい!!
ラム肉と麦の煮込み?野菜が多めで良い。
フォンダンショコラ。
ヴィフラのウォッカも味見。クセがなく、ジュースなどで割ってしまうと味が分からなくてもったいない(危ない)。
エストニアのコース料理は基本的に前菜・メイン・デザートの3品。量も多すぎずちょうど良いです。
◆ヴィフラマナーの朝食ブッフェ
朝8時、外は真っ暗。さて、朝食。ブッフェはこぢんまりながら種類は多め。
チーズの盛り付けもおしゃれ。
魚もおいしくてついつい食べちゃう。
今回の取材期間中どこのホテルにもあったのがオーツのお粥。
オーツ粥が苦手だったのだけど、この旅で食べたものはすべからく美味しかった!好きになってしまったよ。
フィンランドで出会えなかったミートボールもあった。美味しくておかわり。
朝ごはん最高。
今回は滞在時間が短く自由時間もほぼなかったので正直このリゾートを満喫することは出来なかったのだけど最低2泊はして敷地内でのんびりしたいなぁと思いました。
何にもしないを楽しむ。リフレッシュには最高のお宿です。
【ヴィフラマナーハウス(Vihula Manor CountryClub&Spa)】
住所:Vihula Kula, Vihula Vald, Vihula, 45402 Laane-Viru County, Estonia
Special thanks:フィンエアー