エストニアはタリン旧市街だけじゃない!豊かな自然が残るラヘマー国立公園 ヴィル湿原を歩く #link_Estonia
中世の雰囲気を今に残すタリン旧市街はエストニアの観光のハイライトですが、何もタリン旧市街だけがエストニアの見どころというわけではありません。
エストニアは九州ほどの大きさの小さな国ですが、原始のままの森や、未開の自然が多く残り、国土の多くが自然保護地域に指定されています。今回はそんな自然豊かな地域に、ソビエト連邦初の国立公園、ラヘマー国立公園があります。(首都タリンの約70km東)
上の地図で、薄い赤線で囲まれているの部分全体がラヘマー国立公園。700平方メートルを超える広大な敷地の中の赤い●印がついている部分が「ヴィル湿原」です。
今回私たちはこのヴィル湿原へハイキング(ウォーキング?)に行ってきました。
[本記事はLinkトラベラーズの一員として、エストニア政府観光局主催のプレストリップに参加し、執筆しています。]
ラヘマー国立公園 ヴィル湿原
ラヘマー国立公園 ヴィル湿原は、見渡す限りの湿原が広がる美しい湿原地帯。
珍しい植物やコケ類が生え、季節にとっては鳥も見られると言います。
車を降りたあたりから湿原までは、10分ほど森の中を歩きます。まだ雪もまばらでしたが、真っ白に積もっていたら、ナルニア国に迷い込んだルーシィのような気分になれたことでしょう。
ヴィル湿原(英語 Viru Bog、エストニア語 Viru Raba)はこちら、の看板。
沼からいきなり木が生えているように見えます。こんな光景、初めてです。
森を抜けると見渡す限りの湿原が広がっていました。中央には一本道のハイキングコース。
煙草を吸うこと、植物を摘むこと、ごみを捨てることは禁止されています。
外気温は氷点下で、空気はとても冷たいけれど澄み切っていて気持ちが良いです。
一本道なので、前にも後ろにも人はいるのですが、とても静かで、まるで一人で歩いているよう。
一本道をゴールまで歩くと、ヴィル湿原展望台が見えてきます。
(※展望台に行って帰ってくるハイキングは約3キロほどのコースです。)
アスレチックのような木製の展望台を上がってみましょう。
展望台からは、360度広がっている湿原を見渡すことができます。すごい……!
湿原には太い根を張ることができないため、樹木の幹は太くはなれませんが、細い樹木でも樹齢は相当なものだといいます。
原始の時代からほとんど変わらないであろう姿を残すヴィル湿原。
日が落ちてから歩くのは少しミステリアスで怖い気がするので、冬場は日が出ている時間に歩くことをおすすめします。日照時間の長い夏であれば、お弁当をもってゆっくり訪れるのも良さそう。
(まわりにお店らしいものは全然ないので!)
植物や自然が好きな人であれば、珍しい植物やコケもたくさん見られるので楽しいと思います。
タリンからは少し離れていますが、エストニア旅行で日数に余裕があるなら、ラヘマー国立公園 ヴィル湿原に足を伸ばしてみては。ここでしか見ることのできない絶景に出あえますよ。