米原油市場概況(29日):2日続落の57.26ドル=在庫増で
CBS MarketWatchによると、29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月物は、同日発表された先週の米週間石油在庫統計で、原油在庫の予想以上の増加が確認された後、一時、1バレル=56.90ドルまで下げたが、あと戻し、前日から1ドル近く下げた前日比0.94ドル安の1バレル=57.26ドルで2日続落して引け、2週間ぶりの低水準となった。
DOE(米エネルギー省)の週間石油在庫統計によると、原油在庫は、24日までの1週間で、前週比110万バレル増の3億2850万バレルとなった。大方のアナリストは、100万バレルの原油在庫減少を見込んでいた。また、同日発表されたAPI(米国石油協会)の米週間石油在庫統計では、原油在庫の増加幅はさらに大きく、前週比290万バレル増の3億2580万バレルだった。
米在庫統計は、米国の原油在庫が十分あることを示している。先週の原油の平均輸入量は日量79万4000バレル増加の約1100万バレルとなった。これは過去2番目の高水準で、エコノミー・ドットコムのソーステン・フィッシャーのエコノミストは、「最近、行われた原油生産増と石油探査投資などを見ると、輸入量は現在のレベルが続くと見ている」と語った。DOEによると、石油在庫は依然、前年比で8.1%高い水準にある。「表面上は、こうした数字が石油価格を57ドル台に押し戻している」とカー・トレーディング・インターナショナルのケビン・カー社長は話しており、最終的には1バレル=55ドル台を試すとした。
ガソリン7月限は前日比4.03セント安の1ガロン=1.5845ドル、暖房油7月限は同1.88セント安の1ガロン=1.6016ドルと、ともに続落した。【了】
米在庫統計は、米国の原油在庫が十分あることを示している。先週の原油の平均輸入量は日量79万4000バレル増加の約1100万バレルとなった。これは過去2番目の高水準で、エコノミー・ドットコムのソーステン・フィッシャーのエコノミストは、「最近、行われた原油生産増と石油探査投資などを見ると、輸入量は現在のレベルが続くと見ている」と語った。DOEによると、石油在庫は依然、前年比で8.1%高い水準にある。「表面上は、こうした数字が石油価格を57ドル台に押し戻している」とカー・トレーディング・インターナショナルのケビン・カー社長は話しており、最終的には1バレル=55ドル台を試すとした。
ガソリン7月限は前日比4.03セント安の1ガロン=1.5845ドル、暖房油7月限は同1.88セント安の1ガロン=1.6016ドルと、ともに続落した。【了】