エストニアってどこにあるの? どんな国なの? エストニアはフィンランドからフェリーで約2時間 #link_estonia
エストニア政府観光局のプレス・トリップに参加し、フィンランド&エストニア旅行中の取材班。2泊3日で滞在したフィンランドを後に、エストニアへと移動します。
[本記事はLinkトラベラーズの一員として、エストニア政府観光局主催のプレストリップに参加し、執筆しています。]
「エストニア! ところで、エストニアってどこにあるの? どうやって行くの?」
「エストニアってどんな国なの? 言語や通貨は? どんな見どころがあるの?」
北欧フィンランドの人気や知名度の高さに比べると、日本ではまだまだエストニアのことはよく知られておらず、私も今回エストニア旅行をする前に何度もこの質問を受けました。
ということで、まずはざっくりとエストニアがどんな国なのかを説明したいと思います。
エストニアってどこにあるの? どんな国なの?
エストニアはフィンランドの南にある国で、バルト三国のひとつエストニア(エストニア共和国)はフィンランドからバルト海を隔てて約90km南に位置する国で、「エストニア・ラトビア・リトアニア」のバルト三国の中でもっとも北にある国です。
今から約25年前(1991年)に旧ソビエト連邦から独立をしたエストニアは、EU、NATOの加盟国で、人口は約134万人。この数字は、神戸市の人口や、京都市の人口よりも少し少ないくらいと言ったら、以下に小さな国か伝わるでしょうか。なお、国の面積は日本の1/8以下。
言語(国語・公用語)はエストニア語であり、エストニアの大部分の人にとっての母語はエストニア語です。英語もかなりよく通じます。通過はユーロ(€)。
エストニアは自然豊かな国ですが、同時にIT先進国としても知られています。Skype(スカイプ)を利用している人は多いと思いますが、Skypeがエストニア生まれだということはご存知でしたか。
エストニア国内には、かなりWi-Fiが普及しています。
エストニアはニット製品(編み物)や木工製品などのすぐれた手工芸品の産地としても有名です。
また、エストニアの首都タリン(Tallinn)には中世の雰囲気をそのまま今に残す旧市街があり、世界遺産にも指定されています。
国民性としては、真面目で実直な人が多いお国柄。「愛想よくオープンでフレンドリー」ではなく、初対面ではちょっとぶっきらぼうに思えることもあるかもしれませんが、真面目で勤勉な人が多いそうです。ちょっと日本人と似た国民性かも?
元大相撲力士の把瑠都(バルト)はエストニア出身。エストニアでは国民的英雄だとか。
エストニアへはどうやって行くの?
エストニアへはヘルシンキから飛行機またはフェリーで行けます日本からエストニア(タリン)への飛行機の直行便はないため、エストニアに行くためには
日本からフィンエアー(フィンランド航空便)でヘルシンキ経由で空路で行く。日本からルフトハンザ航空などヨーロッパ系航空会社の飛行機でフランクフルトなどを経由して空路で行く。日本からフィンランド(ヘルシンキ)まで飛行機で行き、ヘルシンキからフェリーでバルト海を渡る。などの方法があります。
フィンランド(ヘルシンキのヴァンター空港)は日本からもっとも近いヨーロッパであり、ヘルシンキからタリンは空路(フィンエアー)で飛行時間約35分の近さなので、最短時間でエストニア(タリン)に行きたい方はフィンエアーでヘルシンキ経由の空路がおすすめ。
ですが、行きも帰りもヘルシンキ-タリン間を空路移動するのではなく、どちらか片道を海路で行くのも、また違った楽しさがあります。
ヘルシンキ-タリン間は、バルト海をフェリーで南下して、約2時間。バルト海クルーズを楽しみつつ、国から国へ移動もできちゃいますよ。
今回私たちも「タリンク」社のフェリーに乗って、ヘルシンキからタリンへと渡りました。
以下、フェリーでの移動とフェリー内の様子をお届けします。
フィンランドからエストニアへフェリーで渡る
私たちはフィンランド(ヘルシンキ)からエストニア(タリン)へ渡るのに、エストニアの大手船会社「タリンク(Tallink)」のフェリーを利用しました。タリン-ヘルシンキ間を運航するフェリーは、「Star」「Superstar」「Silja Europa」の3種類があるようですが、私たちが乗船したのは「Superstar」。
「Superstar」は相当巨大なフェリーです。港に泊まっているとビルかと思うほど!
なお、ヘルシンキからタリン、タリンからヘルシンキ、どちらの行き先も一日8便〜10便の運航があります。私たち外国人旅行者にとっては、国から国へフェリーで移動というのはかなり非日常なことですが、フィンランドやエストニアの人々にとってはもっと日常的な交通手段とのこと。
タリンクのバルト海クルーズについてはタリンク公式サイトをどうぞ。
>> タリンクシリヤラインでのバルト海クルーズ(日本語)
タリンク フェリー内の座席と食事
ヘルシンキ-タリン間を移動するタリンクのフェリーには、安いほうから「Star class(スタークラス)」「STAR COMFORT class(スターコンフォートクラス)」「Business class(ビジネスクラス)」の3種類のカテゴリがあり、今回私たちはビジネスクラスを利用しました。
上写真がビジネスクラスの客室なのですが、まるで空港ラウンジのようでしょう?
ビジネスクラスにはブッフェもついており、肉料理、魚料理、パン、パスタ、サラダ、フルーツ、ケーキ類、チーズなどを好きなだけいただけます。
「レイパユースト」と呼ばれるフィンランドの焼きチーズも発見! 噛むとキュッキュッと音のする不思議な弾力のあるチーズです。
ビジネスクラスでは、ワイン、シャンパン、ビール、各種ソフトドリンク、コーヒー、紅茶も好きなだけいただけます。(料金はフェリーチケット&サーチャージに含まれます。)
クルーズしながら優雅にランチ。(テーブルの上のナプキンが優雅じゃないですが…。)
こちらは今回プレスツアーに同行したUKOARAさんが撮ってくれた1枚。(ワイン飲んでるのが私。)同じ空間、同じテーブルの上なのに、写真の印象が全然違うのが面白いですね。
ちなみに、ビジネスクラスは特に座る席が決まってはいないので、どの席に座ってもOK。無料Wi-Fiも完備されています。
もっとも安価なスタークラスは食事や飲み物はなし(売店やレストランを利用できます)、スターコンフォートクラスはスナックなどの軽食とソフトドリンクがついています。
フェリー乗船中はお買い物も楽しめる!
ヘルシンキ-タリン間を移動するタリンクのフェリーの中には、売店(免税店)も入っているので、クルーズ中にお買い物も楽しめます。
フィンランドとエストニアを行き来するフェリーですから、フェリー内の売店にはフィンランドとエストニアのおみやげ両方が揃っています。通過はどちらもユーロなので両替の手間もなし。
私はフェリー内の売店(免税店)でムーミンのカップをおみやげに買いました。
フェリー内にはお土産を売る売店だけでなく、スーパーマーケットも入っていて、お菓子やコーヒー・紅茶など食料品のお土産を買うのに便利。かなり広くて、スーパー内にいると思わずここが船の中ということを忘れてしまうほど。
こちらも、フィンランドのお菓子とエストニアのお菓子、両方が揃っています。
フィンランドからエストニアへのフェリー旅 まとめ
フィンランド(ヘルシンキ)からエストニア(タリン)へのフェリーの旅は約2時間。
食事をしたり、景色を楽しんだり(上写真は甲板の上からバルト海に沈む夕日を撮影)、お買い物を楽しんだりしていると、あっという間に感じます。
今回利用したフェリーのビジネスクラスはいちばん高いチケットで、その分料理やお酒も楽しめましたが、それ以外のクラスであっても、単なる移動だけでなく、いろいろなクルーズの楽しみ方ができると思います。
大型フェリーなのでほとんど揺れを感じることもなく、船酔いの心配もほとんどありません。
なお、国から国へ移動するわけですが、同じEU内の国だからか、シェンゲン協定内の国だからか、乗船するときも、到着してエストニアに入国する際も、パスポートを見せたり、入国審査を受けることはありませんでした。
(強いて不満を挙げるなら、タリンのフェリーターミナルに到着してから、船を降り地上に出るまで、かなり通路が長くて相当歩く必要がありました。スーツケースを持っている人や、ご年配の方などは、この移動がちょっとたいへんかもしれません。)
日本からフィンエアーを利用してフィンランド&エストニアの2カ国を旅するのなら、行きか帰りのどちらかでフェリーを利用してみるのもおすすめ。飛行機とはまた別の楽しみがありますよ。