3日のプレミアリーグ第20節で、アーセナルが3点ビハインドを跳ね返し、ボーンマスと3-3で引き分けた。格下相手の勝ち点1とみるか、追いついたことを評価すべきか…。

前日の試合でリヴァプールが引き分けたため、勝ち点差を詰めたいアーセナルにとって、ボーンマス戦は勝ち点3がほしかった一戦。だが、前半に2点を許すと、後半に3点目も献上してしまい、58分までに0-3と厳しい展開となった。

しかし、70分にアレクシス・サンチェスのゴールで1点を返したアーセナルは、5分にルーカス・ペレスのボレーで1点差に迫る。82分にはボーンマスに退場者が出る追い風もあり、勢いに乗ったアーセナルは、アディショナルタイムにオリヴィエ・ジルーが値千金の同点弾を決めた。

わずか20分間での同点劇に、アーセナル公式ツイッターも思わず「信じられない」とつぶやく。


アディショナルタイムが5分近く残っていたなかで、同点弾を喜んだジルーにも批判の声が飛んでいる。「喜んでいるヒマがあるなら、逆転を目指すべき」というわけだ。実際、チームメートからは早くセンターサークルに戻るようにうながされている。


だが、劇的な同点弾だっただけに、喜ぶ気持ちも分かるだろう。アーセナルのレジェンド、イアン・ライトも、ジルーのゴールが決まった際に叫び声を上げている。


とはいえ、勝てなかったことに変わりはない。アーセン・ヴェンゲル監督も「精神力のテストに合格したが、勝てなかったことはフラストレーションだ」と落胆を表した。