鳴り物入りでインテルに加入したガブリエウ・バルボーザは、出場機会のなさから1月の去就が騒がれている。代理人は先日からインテルの対応を非難してきた。だが、選手本人はインテルが「欧州最大のクラブの一つ」と賛辞を寄せている。

約3000万ユーロ(約36億6000万円)と20歳の選手に対しては破格の移籍金でセリエAに上陸した通称「ガビゴール」。だが、9月25日の第6節ボローニャ戦で16分間出場した以降、約3カ月にわたって出番がなく、地元メディアから「ミステリー」と評されるなど話題を呼んだ。

直近2試合では終盤から途中出場を果たしているガビゴールだが、1月のマーケットで武者修行に出されるとのうわさは絶えない。古巣サントスをはじめ、ブラジル帰国の可能性も取りざたされているところだ。

当然、欧州でガビゴールを世界的な一流選手に育てようとしていた代理人は納得がいない。「インテルからこんな扱いをされるとは思っていなかった」とクラブを痛烈に批判している。

しかし、ガビゴール本人はインテル移籍に悔いがないのかもしれない。自身のフェイスブックで2016年を振り返るなかで、インテルに賛辞を寄せている。

「2016年は本当に素晴らしい一年だったよ! サントスでタイトルを獲得し、リオデジャネイロ・オリンピックで初の金メダル獲得。フル代表に招集され、欧州最大のクラブの一つであるインテルに移籍したんだ!」

「これ以上、何を求められる? 2017年も素晴らしい展望の年となり、みんなが健康でありますように。もちろん、これまでのすべてを神様に感謝している」

ガビゴールは冬のマーケットで移籍せず、「欧州最大のクラブの一つ」で挑戦を続けるのだろうか。