ミランFWエムバイェ・ニアンが批判の矢面に立たされている。12日に行われたセリエA第16節のローマ戦で、2試合連続となるPK失敗の失態を演じてしまったからだ。

ニアンは前節のクロトーネ戦でPKを獲得したジャンルカ・ラパドゥーラとキッカーの座をめぐって争ったことが話題となった。PKキッカーはニアンだったが、自ら得点を挙げたいラパドゥーラがボールを渡さなかったからだ。

最終的にキッカーを任されたニアンだったが、相手GKにセーブされて失敗。最終的にはラパドゥーラのゴールでミランは勝利したが、1-1のタイスコアで勝ち越しの機会を逸したニアンは批判を浴びた。

そして迎えた12日の試合。2位タイで並ぶローマとのビッグマッチで、ミランは前半に絶好のチャンスを手にする。再びラパドゥーラがPKを獲得したのだ。注目されたキッカーは、ニアン。今度はラパドゥーラも自分が蹴ると主張せず、チームメートにすんなりと譲った。

ところが、ニアンは前節同様、相手守護神に阻まれてPKを失敗してしまう。先制のチャンスを逃したミランは、後半に失点。大一番で0-1と敗れた。



『Opta』によると、ニアンはセリエAとリーグアンで合計7回PKを蹴り、そのうち4回を失敗しているという。


当然、ミラニスタの怒りは爆発。次々とニアンを非難するツイートが飛び交った。

「彼がミランのユニフォームを着ている理由が分からない」


「ニアンにPKを蹴らせないように国民投票できないか?」


「新しいテレビを買う金がもったいないから、ニアンを引っ込めてくれ。親父が壊しちゃう!」


「モントリーヴォがいないと良くなり、ニアンがいなければオレたちはスクデットレベルのチーム」


「ニアンはうまいかもしれないけど、次にPKを蹴ろうとしたら、オレがモンテッラなら平手打ちする」


火の粉は84分から途中出場した本田にも飛んできた。あるサポーターは「ニアンとルイス・アドリアーノ、本田の3トップは見るに堪えない…」とツイートしている。



『calciomercato.it』によると、ニアンは試合後、次のPKはラパドゥーラに任せると話したようだ。


「今の自分は難しい時期にある。今日もPKを蹴る責任を負った。とても申し訳なく思うけど、今はそういう時期なんだ。すべてがうまくいかないときは、黙々と仕事をしなければいけない」

「ラパドゥーラはPKを蹴る前に励まし、落ち着けと言ってくれた。次は彼に蹴ってもらうよ。彼がそれに値するし、今の彼は僕よりも自信を持っているからね。彼が蹴るつもりなら任せたい」