2016年10月24日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は2枚のポスターだが、それぞれ「阪神電車ですが?」「西宮市ですが?」と異なるキャッチコピーが入っている。阪神電車の方は車掌の制服を着た坂本君、西宮市の方はなぜかホラ貝を吹く坂本君がビジュアル化されている。投稿者は『坂本ですが?』アニメ公式アカウントだ。

原作者が西宮出身だから実現した?


「阪神電車ですが?」(『坂本ですが?』公式ウェブサイトより)

『坂本ですが?』は、佐野菜見さんの漫画(発行/株式会社KADOKAWA、全4巻)を原作としたテレビアニメ。2016年4月からTBS系列で放映され、好評だった。黒縁メガネがトレードマークの、クールでスタイリッシュな男子高校生「坂本君」が活躍する学園生活を中心としたギャグコメディだ。

阪神電鉄のホームページには、この作品について下のように説明されている。

作者の佐野菜見氏が西宮出身で、作品に阪神電車や西宮市内のスポット、風景が登場する。

なるほど、原作者・佐野さんが西宮出身だから実現した企画のようだ。

11月1日から阪神電鉄の鳴尾駅では、「秘技:風景重ね合わせ(シナリー・オーバーラップス)」展が開催される。西宮市の風景写真とアニメのシーンが見比べられるパネルが多数展示される予定だ。


「西宮市ですが?」(『坂本ですが?』公式ウェブサイトより)

また阪神電車の車内や各駅、西宮市貝類館、その他西宮市内各所には、このポスター「阪神電車ですが?」「西宮市ですが?」が貼られる。

アニメの舞台となった聖地や周辺の観光スポットを紹介した「坂本ですが? 西宮Cool探訪マップ」が、鳴尾駅、西宮市役所などで配布され、マップを使用したスタンプラリーも行われる。

西宮市貝類館では、アニメに登場する貝殻のペンダントと詰め合わせを制作するワークショップも開催される。

詳しくは、『坂本ですが?』公式ウェブサイトに掲載されている。


クールでスタイリッシュな男子高校生「坂本君」(『坂本ですが?』公式ウェブサイトより)

冒頭のツイートには、地元からこんな声が寄せられている。

「坂本ですがのモデル校が鳴尾高校だしなぁ」「さっそく武庫川とか臨港線とか出てきてにやにやしてる」「一気に親近感」「舞台のモデルが鳴高周辺って最近知った」などという感想だ。