「部活強制」はアリ?ナシ?→「するもしないも自由」が全国で過半数
日本の学生にとって、学業に並んで力を入れる対象となるのが部活動だろう。スポーツなら大会で活躍することでプロへの道も拓かれるし、そこまでを目指さずとも、人間関係を広げたり、内申点にプラスがあったりなど、所属することでの特典は多い。
しかし、本来任意であるはずの部活動の実質的な強制や、校則で義務付けられることで、顧問となる教員は長時間労働を、生徒には望まない課外活動をと強いる環境の温床となってしまう「ブラック部活問題」が様々な媒体で報じられ、広く知られることとなった。
そこでJタウン研究所では、「生徒への『部活強制』、廃止すべき?それとも...あなたの意見は」をテーマに都道府県別のアンケート調査を行った(総得票数1259票、2016年4月22日〜10月17日)。はたして結果は――。
部活の在り方への変化も必要か
島根県と高知県は投票が無かったため空白となっている
全国的に「参加するもしないも自由」への投票が多く、29か所で1位となった。投票率も56.9%と過半数を超え、自由参加を重視する人が多いという結果になった。
それに次いで多かったのが、9か所でトップとなった「自由だけどやった方がいい」で、25%の人が投票した。体育会系・文化系を問わず、部活動により得られる体験は多い。健全な環境があるのであれば、やった方が学生生活のプラスとなるだろう――という見方だ。
それら2つの選択肢が同率でトップになった地域もあり、やはり「部活動の自由化」は全国的な流れと言えるだろう。
また、全体として数は多くはないが、「なくすべき」派は12.9%と、「必ず入るべき」派の3.3%を大きく上回っている点も注目に値する。
ブラック部活問題による部活動自体へのイメージ低下は否定できない。また、連帯責任、根性論による厳しい練習など、旧態依然とした風土に対する反発はやはり大きいままだ。