9月に筆者(T編集長)が「いつの間にか、日本が『いらすとや』だらけになってる」という記事を書いたところ、読者から多くの「目撃写真」がJタウンネット編集部に寄せられた。

その一部はこれまでにも紹介させてもらったが、その後も情報提供の勢いは収まらず、気が付けば何十枚もの「いらすとや写真」が手元に......。

筆者の想像以上に、「日本総いらすとや化」は進行していたようだ。

というわけで今回は、ポスター・チラシを中心に、読者からの投稿写真を紹介したい。

複数の素材を組み合わせた技あり!なポスター

まずは、福島県のEさん(40代女性・団体職員)が市役所で発見したというこちらのポスター。



「いらすとや素材を使ったチラシやポスターは色々見てきましたが、ここまで色々組み合わせたものを全面に大きく使ってきたのを見たのは初めてなので、珍しいタイプなのではないかと思います」とEさんがいうとおり、複数のいらすとや素材を巧みに組み合わせ、統一感のある1枚に仕上げている。デザイナーの腕が光る、技ありの作品だ。

同じく、複数のいらすとや素材を使っているのが、広島県のAさん(50代、会社員)から投稿があったこちらのチラシ。



兵庫県にある自由ヶ丘高校の学校見学会を告知するチラシだが、写真などは一切使わず、すべていらすとや素材だけで学校生活を表現している。いらすとやの明るいタッチが、こうした利用法にはよく似合う。

公的機関の使用例もやっぱりたくさん

相性の良さで言えば、たびたび紹介している自治体、公的機関系のものがやはり目立つ。

東京都のWさん(40代女性・主婦)は前回の記事を読み、「そういえばよく使われているなあ」と家を見渡したところ――。



国分寺市の市報にも、しっかり大きく使われているのを発見。



こちらの市報では、2カ所にいらすとやが使われていたとのこと。

続いては、兵庫県のKさんのお宅に届いた神戸市のチラシ。



悪徳商法への注意を呼びかける内容に、ぴったりの素材を使っている。

福岡県のCさん(30代女性・SE)から投稿があったのは、地元ミニコミ誌に出ていた福岡県警の広告。



振り込め詐欺など、こうした犯罪系のイラストもばっちりそろっているのが、いらすとやの特長の一つとも言えるだろう。



愛知県の「ああああ」さん(20代女性・学生)が大学で見かけたというこちらのチラシも、タイムリーに追加された「ブラックバイト」を使っている。

モノクロでも映えるいらすとや

婚活にもいらすとや。大阪府のKさん(40代男性・自営業)の投稿、まずは1つ目。



近鉄名古屋駅で見かけたというこのチラシ。「ダム婚活」という企画自体も気になるが......。

もう1つ、Kさんの写真を。



大阪商工会議所の機関紙とのこと。新聞に近いレイアウトの中でも、いらすとやはきっちり溶け込んでいる。

こうした「ワンポイント」での利用にも、いらすとやは違和感なく溶け込んでくれる。愛知県のTさん(20代男性・会社員)が投稿してくれたのは、地元の東海ラジオのイベントで配られたMAPに登場するいらすとや。



真ん中のカメラマンとしてさりげなく。

新潟県のYさん(20代男性・学生)のお宅に届いた折込チラシ。



写真も使いつつ、足りない部分や細かい素材はいらすとやを活用。

東京都のNさん(40代男性・会社員)が大田区で見つけたこちらの1枚。



パラリンピックの競技でもある「ボッチャ」のイラストが使われているのだが......なんであるんだよこの素材!

......とまあ、まだまだあるのだが、とりあえずこのあたりで。次回の記事では、店頭などのPOPを中心に紹介したい。

街で見かけた「いらすとや」の写真、探してます

Jタウンネットでは、街で見かけた「いらすとや」を使ったチラシやPOPなどの写真を募集しています。ウェブ上などではなく、「リアル」の世界での使用例に限ります。メール(toko@j-town.net)で、目撃した場所や状況、あなたのペンネーム、住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。採用の場合、Amazonギフト券300円分をお送りいたします。いただいた写真については、後日記事などで使用する場合がありますのでご了承ください。