2016年10月7日、次のような写真付きのツイートが投稿され、大きな話題となっている。

写真は石見銀山周辺で見かけた自動販売機のようだ。「景観を守る努力、木製で手作り。感動しました」というコメントが添えられている。

このツイートには、3万を超えるリツイートがあり、今も拡散中。いったいこれは......?

「ウッドり見とれてしまいますね」

石見銀山付近大森地区で見かけた自動販売機(★Kumiko★さん撮影、Flickrより)

冒頭のツイートにはこんな声が寄せられている。

「ウッドり見とれてしまいますね」「自動販売機ならぬ自動販売木」「日本ならではですね^^まさに匠の一品です」「こういうのが 真のCoolJAPANですよね」などなど......。

2007年、世界遺産に登録された石見銀山遺跡近く、島根県大田市大森町が、この自動販売機の所在地だ。大森の町並みには、江戸時代の武家屋敷や代官所跡、石見銀山で栄えた豪商・熊谷家住宅など、歴史的な建造物や文化財がずらりと並ぶ。その景観を壊さないように、工夫されたのがこの木製の枠である。

鹿児島県知覧や山口県萩市など武家屋敷が残る地区、伊勢神宮の近くにも同様の試みがあるとのことだが、それらをはるかに上回る、という絶賛も......。

「古都を売り物にしている街はぜひ見習うべき」という意見もあった。

石見銀山付近大森地区(Travel-Pictureさん撮影、Flickrより)