もしも江戸の市中に地下鉄が走っていたら――。そんな空想ツイートがいま、盛り上がっている。舞台となっているのは「都営大江戸線」。路線名から連想して、現代ではなく江戸時代になぞらえた大喜利が行われているのだ。

朝の大江戸線(Jun Seitaさん撮影、flickrより)

ツイッターでは2016年9月下旬から、ハッシュタグ「#こんな大江戸線は嫌だ」を付けた投稿が続出。もともと「江戸時代しばり」ではなかったのだが、徐々に時代劇のようになってきて――。

始発駅は「しかりがおか」

一番わかりやすいのは、見た目の変化。車両の代わりに籠をつかったり、江戸市中の地図を当時のものにするなど、いろいろと工夫が凝らされている。

江戸っ子の特徴として、よく知られるのは「ひ」と「し」の発音が入れ替わること。たとえば終点の「光が丘(ひかりがおか)」も、江戸弁風にすると「しかりがおか」になってしまう。

東京23区内を6の字に回る大江戸線。各地をぐるりとめぐる様子を「市中引き回し」と呼ぶとのツイートも多く出ていた。

また、大名行列がらみや、女性専用車両を「大奥」と表現するものも。

テレビ時代劇「大江戸捜査網」のフレーズ、「死して屍拾うものなし」を人身事故と結びつけるツイートや、カブキロックスの「お江戸-O・EDO-」が発車メロディーになるのではとの予想も。

なお、このハッシュタグでつぶやかれているのは、歴史ネタばかりではない。大江戸線の一部区間を手掛けた、清水建設の公式ツイッターのように、「弊社が設計施工を担当した工区を他社施工と間違われる...」といった真面目なツイートもある。