CBS MarketWatchによると、米商務省は18日、先週13日に発表した中国製繊維製品へのセーフガード（緊急輸入制限）発動に加え、新たに4品目を対象に追加すると発表した。昨年末の中国の輸出割当制度の撤廃以後、米国における中国製繊維製品の輸入は急増しており、米国は、国内産業が不当に圧迫されているとして中国に対して対応策を求めていた。

　　商務省が議長を務める省庁間の審議会、CITA（繊維製品協定実行委員会）が決定した新たなセーフガード対象製品は、中国製の男物用合成シャツ、合成ズボン、合成ニットシャツ、コーマ綿の4品目。米国は発動リストに加えられた7品目について、今月末までに中国側に対応を求めるために協議開始を申し入れるとともに、輸入の伸びを昨年平均の7.5％増までに制限する。

　　2000年以降、米国内の繊維・衣料業界の雇用は38万9000人（36％）減少し、現在70万人となっている。　【了】