米モルガン・スタンレーに910億円支払い命令=フロリダ州陪審院
XFN-ASIAによると、フロリダ州陪審院は18日、金融大手モルガン・スタンレーに対し、家庭用器具大手サンビームへのアウトドア用品大手コールマン株の売却に関して不当な損害を与えたとして、投資家ロナルド・ペレルマン氏に対し、8億5000万ドル(約910億円)の懲罰的賠償を支払うよう命じた。裁判所の判決次第では、最大14億ドル(約1500億円)の支払いが命じられる可能性がある。同陪審は16日、ペレルマン氏への6億0400万ドル(約650億円)の損害賠償支払いも命じている。モルガン・スタンレー側は即時上訴を決定した。
ペレルマン氏は1998年に、保有していたコールマン株を15億ドル(約1600億円)でサンビームに売却し、その対価として現金とサンビーム株を受け取ったが、数ヵ月後にサンビームの経営問題が発覚、2001年2月には破産を申請し、ベレルマン氏は損失を被った。モルガン・スタンレーは、サンビームの経営悪化を知らなかったと主張していたが、陪審は記録保存を怠ったモルガン・スタンレーの責任とした。NYSE(ニューヨーク証券取引所)でのモルガン・スタンレーの株価は、前日比26セント高の48.92ドルだった。 【了】