みそ汁の具にも配慮を

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【健康カプセル!ゲンキの時間】(TBS系)2016年6月5日放送
「栄養効果"劇的"アップ!賢い夏野菜の食べ合わせ」

栄養価が高く、積極的に食事に取り入れたい野菜。最近では、スーパーやレストランで、あまりなじみのない「ニュー野菜」も見かけるようになってきた。

そんなニュー野菜の健康効果や、身近な野菜の効果的な食べ合わせまで、野菜に関する情報を番組ではたっぷり紹介した。

ガン予防に効果的な「ニュー野菜」

かいわれ大根にも似た形状の「ブロッコリースーパースプラウト(新芽)」という野菜を知っているだろうか。医学者が開発した「高成分野菜」で、近年注目を集めている。

発ガン予防物質「スルフォラファン」がブロッコリーの約20倍多く含まれるほか、アンチエイジング、肝機能の向上など、様々な面で効果が期待されている。

歯ごたえはあるが味はほとんどしないので、サラダやみそ汁、サンドイッチなど、色々な料理に混ぜても違和感なくとることができる。

3年前に登場した「カリフローレ」という野菜は、カリフラワーを品種改良してできたものだ。生でも茎まで食べることができ、カリフラワーより効果的に栄養を摂取できる。

これもカリフラワーの仲間の「ロマネスコ」は、カロリーが低く、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれ、免疫力の向上、美肌効果が期待できる。

ピーマンを品種改良した「こどもピーマン」は、ビタミンCが従来のピーマンの1.5倍、皮ふや粘膜の健康を保つベータカロテンは2倍以上含まれる。ピーマン特有の苦味をおさえ、子供でも食べやすい味に仕上がっている。

水滴がついたようなキラキラした見た目が特徴のアイスプラントには、カリウム、クエン酸、ベータカロテンなどが含まれ、生活習慣病予防、血糖値の低下、抗酸化作用などに効果的だ。

サボテンに代表される多肉植物を品種改良したグラパラリーフには、ビタミン、ミネラル、カルシウム、マグネシウムに加え、抗酸化作用のあるカテキンも緑茶とほぼ同等に含まれている。

定番のみそ汁の具材もアウト!?

ニュー野菜だけでなく、昔からある野菜でも、食べ合わせによって栄養価をアップさせることができる。

まずは、きゅうりとみそ。居酒屋などで定番の組み合わせだが、きゅうりに含まれるビタミンCと、みそに含まれるコレステロール値を下げるレシチンという成分のダブルパワーで老化防止につながる。

にんじんは鶏肉とあわせるのがオススメだ。鶏肉の脂がにんじんに多く含まれるベータカロテンの吸収を促進させ、動脈硬化や生活習慣病の予防が期待できる。

医師専用のコミュニティーサイトで「医者が健康のために積極的に食べているもの」第1位に輝いたほど健康効果が期待できるトマトは、アボカドと一緒に食べるとさらに効果が増す。

余分なコレステロールを体外へ排出し、善玉コレステロールを増やす働きがある成分「リコピン」がトマトには多く含まれているが、アボカドの中の脂が、これの吸収を促進する。

栄養の吸収を阻害する、悪い食べ合わせもある。

弁当などに入れることも多いほうれん草とベーコンは、実はベーコンのリン酸塩がほうれん草の鉄分やカルシウムの吸収を阻害するため、よくない組み合わせだ。対策として、炒める前にベーコンを茹でると、阻害することはなくなる。

みそ汁の具として定番のねぎとわかめも、ねぎに含まれるリンや硫化アリルがわかめのカルシウムの吸収を阻害してしまう。リンとカルシウムのバランスを調整するシラスや青魚と一緒に食べるとよい。