リオデジャネイロ五輪開幕まで2ヶ月をきった。卓球では一躍メダル候補として期待を集める存在となったのが、15歳の伊藤美誠だ。今年4月、リオ五輪アジア予選において卓球界の女王・中国の丁寧を4-2で破る大金星を挙げている。

6日、テレビ朝日「報道ステーション」では、「世界女王に快勝した15歳 伊藤美誠 強さの裏に"母"」と題し、スポーツキャスター・松岡修造氏が美誠と美乃りさん、個別に行ったインタビューの模様を伝えた。

「対中国っていうのが嫌じゃなかった。実際、勝つチャンスは全然ある。中国人選手の力が100で自分が今20だとしても勝つチャンスは全然あるなって思います」。
のっけからこう言い切る美誠に驚いた松岡氏は「なんで?」と尋ねるも、美誠は「やっぱり気持ちの面。精神的に勝てれば、中国人選手を崩せればなんとかなると思ってる」と言葉を続けた。

そんな美誠の自信は、幼少から母・美乃りさんに厳しく鍛え上げられた日々からくるものだ。美乃りさんは美誠がお腹にいる頃から卓球の胎教を始めていたという。「世界のプレー集を妊娠期間中も毎日見て、トイレットペーパーで作った筒をお腹に当て“ママだったらこうするけど、あなたはどうするの?”とか(お腹にいる美誠に話しかけていた)」と明かす。

美誠が生まれた後はリビングに卓球台を設置。練習は毎日7時間にも及び、深夜2時まで。当時の映像が紹介されると、美乃りさんは4歳の美誠に「そんなんじゃ取れないぞ」などと厳しく指導していた。

美乃りさんが心を鬼にしてそこまでするには理由があったという。「中国に勝つためにやっていたら超えれないと思う。(最初から)中国を超えてないと」と話すと、「今の(世界有数の選手らを相手に)プレーしている美誠が、3歳で練習している美誠の後ろに見えた。その子に向かって“やっぱなるんだね”って話しかけた」とキッパリ。

これには松岡氏も「疲れてたんじゃ?」と驚き呆れたが、美乃りさんの仰天エピソードはこれだけではない。寝ている美誠の睡眠が浅くなったタイミングを見計らい、夜な夜な「中国に勝てるのは美誠しかいない」などと耳元で囁き続けていたというのだ。そんな母について訊かれた美誠は、リオ五輪では母に金メダルをプレゼントしたいと意気込むも、続いて出てきたのは「(優勝は)見えてますね。優勝するっていうのは心の中で決めているのでそこはプレゼントできているんじゃないかな」というあまりにも力強い優勝宣言だった。