[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年5月19日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、石川県文化財保存修復工房の紹介をしていました。


公式サイト

修復工房は、石川の他にも東京、奈良、京都、福岡にありますが、すべて国立のもので県立の修復工房は石川県ただひとつなのだそうです。

古いものから現代アートも修復

先月リニューアルされた修復工房ですが、平成9年に石川県立美術館の附属施設として作られました。加賀藩時代に文化政策に力を注いできたものがたくさん残っており、それを後世に残したいという知事の強い思いがあったようです。

全国では初めて、常設の見学スペースを作り職人の修復を生で見て文化の深さを理解することができます。また入ってすぐのところにガイダンス室があり、工房の歴史をパネルや映像で知ることができます。全国で1番広い表具修復室も備えています。

現在14名の修復師が、年間30件程度の国や県の指定文化財、またはそれに準ずるものの修復をおこなっていますが、1番多い依頼は、地図の修復だそうです。

修復室は温度、湿度ともに一定に保たれた管理された環境で、貴重な文化財に丁寧な作業を施しています。

そして、古いものだけを修復していると思われがちですが、金沢21世紀美術館の現代アート作品の修復もおこなっているのです。

伝統工芸だけでなく、現代アートまで未来につながる匠がいる石川に修復工房があるのは、ごくごく自然なことかもしれませんね。（ライター：りえ160）