Photo by Toffee Maky

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 一時は「結婚秒読み」と騒がれた女優・井上真央(29)と嵐の松本潤(32)が一転、破局の危機にあると取りざたされている。結婚説の発端となったのは井上真央の独立報道だったが、破局説に関しては松本潤が所属するジャニーズ事務所の意向が大きく絡んでいるという。

■「真央潤」結婚を遠ざける嵐の状況

 4月下旬、井上が所属事務所「セブンス・アヴェニュー」から独立すると報じられた。子役だった井上をトップ女優に押し上げてくれた恩義ある事務所であり、余程の理由があると推察される。これを発端に、かねてから交際が報じられていた松本との電撃結婚がウワサされるようになった。

 だが『週刊新潮』(新潮社)に直撃された井上の母親は退社報道を認めつつも「事務所を辞めるのは、揉めたわけでも“結婚する・しない”が理由でもありません」と結婚説を否定。また、一部女性誌で「母娘と女社長 銭ゲバ独立闘争」などと報じられたギャラ問題を打ち消し、円満退社を強調している。

 となれば余計に退社の理由が謎めいてくる。これは「セブンス・アヴェニュー」の女社長も同様だったようで、井上側が「とにかく退社したい」の一点張りだったために困惑。松本との結婚話が密かに進んでいるのではないかと疑った女社長はジャニーズ事務所の副社長・藤島ジュリー景子氏(49)に相談したという。

 ジュリー氏は「今は結婚を認められない」と答えたといい、少なくとも結婚が退社の理由ではないことが明らかになった。しかし、裏を返せばジャニーズ事務所が二人の交際を把握しながら結婚を許さないスタンスだと浮き彫りになったといえる。

「ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が『適齢期になったら結婚すべき』と発言したこともありますが、同事務所はタレントの結婚に寛容になってきている。しかし、その『適齢期』とは単に年齢の意味ではなく、人気が落ち着いて結婚がマイナスにならなくなったらということ。嵐は年間に300億円超の売上を叩きだし、同事務所の全収入の約3分の1を担っている。その中でも松本は特に人気が高いメンバーで、放送中の主演ドラマ『99.9‐刑事専門弁護士‐』(TBS系)も大ヒット。結婚でファン離れが起きれば事務所の凋落を招きかねず、絶対に認められないというわけです」(芸能関係者)

■メリー氏・ジュリー氏の意向も障害に?

 さらに、井上の独立が結婚を遠のけてしまったともいわれている。『週刊女性』(主婦と生活社)によると、SMAPの独立騒動でも暗躍したジャニーズ事務所の実力者・メリー喜多川副社長(89)は不義理を非常に嫌うため、二人の結婚を認めないというのだ。

「SMAP騒動があった手前、メリーさんが井上の不可解な独立に嫌悪感を抱くのは当然。あの騒動後、同じ嵐の二宮和也が日本アカデミー賞の授賞式で『ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさんに恩返しができた』とスピーチするなど、事務所幹部たちに異様とも思えるほどの気の遣い方をしています。ライブの演出まで手掛ける松本であれば尚更、事務所の意向に背くようなことはしないでしょう。また、嵐は社長就任が確実視されているジュリー氏のお気に入りでもある。ジュリー氏も当面は結婚を認めないでしょうから、ゴールインは絶望的な状況で破局につながりかねません」(前同)

 であれば、なぜ井上が独立したのか気になるが……。

「やはり理由はギャラ。事務所は年間平均2000万円ほどの固定ギャラを支払っていましたが、井上の母親は歩合でないことが不満だったようです。CMギャラは歩合だったようですが、ドラマや映画がメインなのでどうしても割を食う。井上の事務所は小規模なのであまりギャラを増やすことができず、一方の井上にしてみれば超多忙なのに収入が上がらない。それが決定的な溝になったようです」(前同)

 事務所の意向に加えて、このような「銭闘」が取りざたされれば余計に結婚が遠のいてしまいそう。ドラマ『花より男子』(TBS系)での共演から10年以上が経過した二人だが、今後も「長すぎる春」が続くようだ。

文・佐藤勇馬※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。