ステルス実証機「X−2」の開発の遅れ、中国「技術者の力量に原因」
日本のステルス実証機「X-2」が22日、初飛行を行い、名古屋空港を飛び立った。中国メディアの新浪はこのほど、X-2の初飛行がこれまで何度か延期されてきた理由について原因を分析、その理由は技術者の力量不足にあると説明している。
記事は1960年代や1970年代の日本の軍事航空産業の実力は中国を上回っていたと説明。例えば中国がミグ21を真似た戦闘機を製造していたとき日本はF104やF4をライセンス生産し、また中国がJ-8を製造していたとき日本はF-15Jを生産していたと指摘した。
しかし現在の中国はステルス戦闘機J-20の量産化に着手しているのに対し、日本はステルス実証機の初飛行を行ったばかりという状況だ。
記事は日中の軍事航空産業の実力が逆転した理由を分析。日本は米国に頼りすぎており、知識と共に「経験」を持つ優秀な技術者を育てることをしなかったことが軍事航空産業発展を遅らせた原因になっていると指摘。一方で中国は何十年も失敗を繰り返しながら経験を積み重ねたと主張した。
確かにどのような製品の品質も技術者の力量に依存している。従って記事が指摘する日本の技術者の力量不足がそのまま日本の軍事航空産業の実力不足になっているという分析には一理あるのかもしれない。
しかし記事の分析がそのとおりだったとしても、日本は今まさに自力でステルス戦闘機の開発に着手している。仮に日本がX-2の開発に失敗したとしても、それは記事が中国の軍事航空産業発展に必要だったと指摘する要素、つまり貴重な「経験」の1つになるだろう。重要なのは過去でなく現在と未来だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
記事は1960年代や1970年代の日本の軍事航空産業の実力は中国を上回っていたと説明。例えば中国がミグ21を真似た戦闘機を製造していたとき日本はF104やF4をライセンス生産し、また中国がJ-8を製造していたとき日本はF-15Jを生産していたと指摘した。
記事は日中の軍事航空産業の実力が逆転した理由を分析。日本は米国に頼りすぎており、知識と共に「経験」を持つ優秀な技術者を育てることをしなかったことが軍事航空産業発展を遅らせた原因になっていると指摘。一方で中国は何十年も失敗を繰り返しながら経験を積み重ねたと主張した。
確かにどのような製品の品質も技術者の力量に依存している。従って記事が指摘する日本の技術者の力量不足がそのまま日本の軍事航空産業の実力不足になっているという分析には一理あるのかもしれない。
しかし記事の分析がそのとおりだったとしても、日本は今まさに自力でステルス戦闘機の開発に着手している。仮に日本がX-2の開発に失敗したとしても、それは記事が中国の軍事航空産業発展に必要だったと指摘する要素、つまり貴重な「経験」の1つになるだろう。重要なのは過去でなく現在と未来だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)