今、「桜の下で読書」がイケてる! 都内の飲酒禁止の花見スポット5選

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都内の桜の見ごろは今週末から来週一杯ほど。花見で騒ぐのもいいが、読書家としてはお気に入りの本を持って「桜読書」とシャレ込みたいところだ。

しかし、宴会グループの中が大騒ぎする中では、いくらおもしろい本でもじっくり読むのはむずかしい。万が一酔っぱらいに絡まれたりしたら、せっかくの読書も台無しである。

せめて酔っ払いのいない桜見物スポットはないものか、ということで調べたところ、数は少ないながらも、「飲酒禁止」の公園・庭園はいくつかあるようだ。

■皇居東御苑(千代田区)

東京メトロ大手町駅と竹橋駅からほど近い。桜シーズンでも花見客でごった返すということもなく、読書には最適だ。芝の上に寝転んで本を広げれば、視界の片隅を桜が彩ってくれて最高。晴れた日によく似合うゴキゲンな本を持って出かけてみよう。

このスポットで読むオススメ本……『風の歌を聴け』(村上春樹)『酒井若菜と8人の男たち』(酒井若菜)

■旧芝離宮恩賜公園(港区)

言わずとしれた超有名都立庭園の旧芝離宮恩賜公園は、一般150円、65歳以上は70円と安価な入園料で最高の読書環境が手に入る。「和」テイストの強い公園なので古き良き日本文学との相性が抜群!

このスポットで読むオススメ本……『吾輩は猫である』(夏目漱石)『「ない仕事」の作り方』(みうらじゅん)

■小石川後楽園(文京区)

樹齢70年級の立派すぎる桜を堪能できる小石川後楽園。シダレザクラ、ソメイヨシノ、ウコンザクラと多彩な桜が楽しめるのが大きな特徴。どことなくアカデミックな雰囲気があり、普段手に取らない難解な本を読みたくなる庭園だ。入園料は大人300円(子供は無料)。

このスポットで読むオススメ本……『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)『旅のラゴス』(筒井康隆)

■清澄庭園(江東区)

植樹されている桜は11本と小規模だがこの庭園のサトザクラの美しさはそれを補って余りある。例年開花時期が四月中旬とやや遅い。初夏をうかがう時期に開花するということで、夏の気配がする本がマッチするだろう。入園料は大人150円(子供は無料)。

このスポットで読むオススメ本……『初夏の色』(橋本治)『新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます』(すずきおさむ)

■新宿御苑(新宿区・渋谷区)

1100本もの桜が植えられている新宿御苑は都内有数の規模を誇る桜スポット。最盛期は一面ピンク色で壮観のひとことだ。入場料は一般200円、小中学生50円、幼児無料。大都会のオアシスでは都市小説を読むのが乙だ。

このスポットで読むオススメ本……『新宿鮫』(大沢在昌)『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島 庸平)

桜が楽しめるのは一年に長くて10日ほど。この貴重な期間は堪能しなければ損である。最大限、楽しもうではないか。
※写真はいずれもイメージです。
(新刊JP編集部)