iPhoneでも撮れない満月をスマホで撮る! ZenFone Zoomでわかった満月の撮り方とは

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iPhoneやXperiaなどスマホに搭載されているカメラの性能は驚くほど向上している。
日常の利用では、デジタルカメラが不要なほどだ。

しかし、そんなスマホカメラでも、長年撮れなかったモノがある。

それが、満月の月面写真だ。

スマホの標準カメラには、デジカメのような超望遠レンズや高倍率ズーム機能がないからだ。部屋の中でも撮れる広角系のレンズに、デジタル4倍程度のズーム機能というのが一般的なスマホカメラだ。

このスマホカメラで満月を撮ると、最大ズームで望遠にしても、画面の中で「満月」は白い点にしか写らない。


普通のスマホでの月の写真


しかし、満月の月面写真が撮れるスマホが、ようやく登場した。
それがASUSの光学3倍ズーム搭載のZenFone Zoomだ。

■光学3倍+デジタル4倍 最大12倍ズームで満月を撮る
ZenFone Zoomは、光学3倍ズームレンズ搭載のスマホだ。
ただ、画質の良い光学3倍ズームだけでは、これまでのスマホ同様、満月は夜空の白い点としか写せない。

そこで、光学3倍ズームとデジタル4倍ズームを組み合わせるのだ。
この光学とデジタルのズームコラボで、最大12倍までの望遠ズームとして撮影することができる。
12倍ズームを使えば、桜の花びらや、小鳥も大きく撮影することができる。

これなら、夜空に浮かぶ満月もそれなりに大きく写すことができるハズだ。


12倍ズームでの撮影


■最大12倍ズームだけではキレイに満月は撮れない?
さて、12倍ズームだから、もう満月も撮れるとおもったら、そうそう写真は甘くない。

12倍ズームでも、オート撮影では、夜空に浮かぶ月は真っ白に写るだけなのだ。

では、どうするか?

ここでマニュアルモードを利用する。
通常オートモードでは、下記のような設定が自動で行われる。
通常の景色や人物などは、それでキレイに撮れるのだが、満月のように明暗差が非常に大きい特殊なシーンでは、うまく露出が合わないのだ。

そこで、マニュアルモードを使って、撮影するのだ。


マニュアルモード


・露出補正で、マイナス2絞り
・マニュアルフォーカスで、ピントを最大遠で固定する
・ISO 感度(ISO100や50など)に下げる
といった、設定にすることで、満月が真っ白にならないようにするのだ。


12倍ズームとマニュアルモードで満月を撮る


■ZenFone Zoom以外でも撮れるのか?
ちなみに、12倍ズームが使えるZenFone Zoom以外のiPhoneなどでも、
・スマホカメラ用の望遠レンズアタッチメント
・マニュアルモード対応のスマホカメラ
これらを利用すれば、撮れるはずだ。

スマホでも満月を撮りたいという人は、試してみよう。