チャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)の試合が行われた今週、欧州でサッカーファンによる問題行動が騒がれた。非人道的な振る舞いに非難の声が上がっている。

15日に行われたCL決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、アトレティコ・マドリー対PSVの一戦では、試合前にPSVサポーターがマドリッド市内のマヨール広場で、物乞いの女性を侮辱した。

酒に酔ったPSVサポーターたちは、金を投げては、それを慌てて拾う物乞いの女性たちを嘲笑。さらには「国境を越えるなよ」と差別的発言も浴びせかけたという。





もちろん、すべてのサポーターがこのように振る舞ったわけではなく、一部のファンは普通に女性たちに寄付をしている。


だが、問題の大きさに、PSVは公式メディアでこの件に触れ、サポーターを非難。特定に乗り出し、生涯入場禁止も辞さない構えを示している。


一方、17日にEL決勝トーナメント2回戦セカンドレグ、ラツィオ対スパルタ・プラハの一戦が行われたローマでも、サポーターの暴挙があった。あるスパルタ・プラハのサポーターが、サンタンジェロ城付近の路上で物乞いをしていた女性に、上から用を足したのだ。女性は困惑しながら場所を移すことになった。


ローマの街は昨年、やはりELの決勝トーナメントでローマがフェイエノールトと対戦した際、オランダのサポーターにスペイン広場の噴水を壊されるなどの被害に遭っている。