矢口真里「OFF」より

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阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 狩野英孝(35)の彼女としてメディアに突如現われ、“売名女王”として席巻している加藤紗里(25)の勢いが止まらない。『サンデージャポン』(TBS)や『めちゃイケ』(フジテレビ)など高視聴率番組にことごとく出演。3月11日には『ダウンタウンなう』(フジテレビ)の人気企画「本音でハシゴ酒」にも出演するというから、そこらの売れっ子タレントよりも露出はよほど多いと言えるだろう。

「そんな加藤に業を煮やしているのが、他ならぬ狩野英孝の所属事務所です。浮気者で嘘つきというイメージを加藤によって植え付けられ、事実でないことも多い。脅迫まがいの言葉を狩野に投げつけたこともあったそうです。このまま好きにさせてはならないと、狩野の所属事務所は加藤に対して『今後テレビやブログで狩野の話はするな』と書面で通達したと聞いている」(スポーツ紙記者)

■啖呵を切った川本真琴、擦り寄る矢口真里

 そもそもの発端となった歌手の川本真琴(42)も、加藤の異常行動をみかねてツイッターでの言及を再開。3月9日には、

「あの方の言っていること、最初から全部嘘。怖いバックが自分にはついてるから、自分と付き合ってることにしろって狩野さんを脅してたし。もう、終わりにしてほしい」

 とつぶやき、正面からやり合う構えを見せた。

 徐々に狭まる加藤紗里の包囲網──そんな中で、芸能界では珍しく加藤寄りのポジションを表明したタレントがいる。矢口真里(33)だ。2月28日放送の『サンデージャポン』で共演した矢口は、加藤への興味を隠さずに語ったのだ。

「(出始めた時は)正直、すっげー嫌いだったんですよ。なんてコが出てきちゃったんだ、って。絡むとヤケドしてしまうと思って怖かったんですけど、でも気づかぬうちに洗脳されてて、今は毎日ブログとかインスタ見ちゃってるんです」

 怖いものみたさに加藤のブログをのぞき見る気持ちはわからなくはない。とはいえ芸能界的にも“ナシ”となりかけている加藤に急接近する矢口の発言は、番組内でも印象に残るシーンだった。なぜ矢口は“火中の栗”を拾うような行動に出たのだろうか。

 矢口の発言について、芸能プロダクション社員は冷めた目で語る。

「不倫騒動で一度休業を余儀なくされた矢口は、よくも悪くも自分の立ち位置を知っていますね。他のタレントが触りたがらない炎上枠に積極的に絡んで自分の名前を風化させないこと。ベッキーの時も『人生一度きりだから頑張って』みたいなエールを送ってましたが、当然『どの口が言うんだ!』って反応を見越してのもの。よく聞けばわかりますが、炎上案件を如才なくさばいてますよ。加藤の件だって、ああいう感想を持つ人はいますから。矢口のこの芸風って実はカブリがないので、貫けば貴重なポジションになりうる。完全復帰を狙ってのポジショントークでしょうね」

 かくして利害関係が一致した加藤&矢口の炎上コンビ。エンタメとしては成立するのかもしれないが、本質的な薄っぺらさを考えると、双方ともお引き取りいただいたほうがよいのではないだろうか。

阿蘭澄史(あらん・すみし)1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。