「ビジネスマンの戦場」とも言われる通勤ラッシュ。すし詰め状態の車内で揉みくちゃにされ、会社に着くころにはもうヘトヘト......。「正直、仕事どころじゃないよ!」と悩んでいる人も多いのではないだろうか。

「ピーク時を避けて、早目に出勤」「空きやすい車両を暗記する」などラッシュを回避する方法は色々あるようだが、今回Jタウンネットが目をつけたのは「始発駅」。

どんなに混雑した車内でも、座席さえ確保できれば影響はほとんどゼロ。ノートパソコンを開いて仕事を進めてもいいし、優雅に読書と洒落込むこともできる。もちろん、アラームをかけて仮眠をとってもいいわけだ。

というわけで、通勤ラッシュを座って回避できる都内の「始発駅」(途中始発含む)を、Jタウンネット編集部が勝手にランキング化してみた。


気になる結果は...?

「絶対座れる」「余裕で座れる」 ...絶賛相次ぐ「穴場駅」はどこ?

今回のランキング作成にあたっては、以下の3項目をABCDの4段階で評価した。

(1)アクセス性=都心までの所要時間、乗換の利便性
(2)座りやすさ=当駅始発電車の本数
(3)家賃相場=実際に住むことを考えれば、重要なポイントになるかも

それでは、5位から順にランクインした理由を説明していきたい。

5位:笹塚(京王線・京王新線)


笹塚駅北口(Nyao148さん撮影、wikimediacommonsより)

沿線の終点ではないが、始発電車が出ている「途中始発駅」。新宿まで約5分という抜群のアクセス性は魅力だが、その分駅周辺の家賃相場(ワンルーム)は8万円弱とやはり高額になっている。通勤ピーク時の当駅始発の数は多いため座りやすいようにも思えるが、乗降者数が多いこともありそう簡単ではない模様。ネット上には、「朝の笹塚駅ホームは人が多すぎて壮観」との声もあがっている。

4位:保谷(西武池袋線)


保谷駅(Nyao148さん撮影、wikimediacommonsより)

西武池袋線の途中始発駅。池袋まで約20分とアクセス面では平凡だが、5万円弱という家賃相場の安さは魅力。当駅始発の数は7時台に5本、8時台に3本とそう多くはないが、3駅前の「清瀬」始発の電車があることから、比較的ラッシュが緩和されているようだ。

3位:綾瀬(東京メトロ千代田線・JR常磐線)


綾瀬駅ホーム(LERKさん撮影、wikimediacommonsより)

東京メトロ千代田線の終点駅である綾瀬が3位にランクイン。始発電車の数が多く、今回のランキングの中でも1、2位を争うほど座れる可能性が高い。家賃相場が6万を切る安価さも魅力だ。その一方で、上野まで約20分、新宿まで約35分とアクセス面が弱いのが大きな難点か。

2位:中野(中央・総武線、東京メトロ東西線)


中野駅北口(Rsaさん撮影、wikimediacommonsより)

笹塚、保谷と同じ途中始発駅。新宿まで約7分というアクセスの良さと、通勤ピークの7〜9時台に始発電車が18本ある「座りやすさ」が両立している点は出色だ。乗降者数ももちろん多いが、ネット上では「快速は死ぬほど混雑しているが、各駅だったらかなりの確率で座れる」という声も目立つ。しかし、家賃相場が7万円弱と高額な点、遅延や運休などダイヤの乱れが目立つ中央・総武線の不安定さがマイナスとなり、この順位に落ち着いた。

1位:富士見ヶ丘(京王井の頭線)


富士見ヶ丘駅北口(Nyao148さん撮影、wikimediacommonsより)

富士見ヶ丘を1位に据えた理由は、最も通勤ラッシュが激しい時間帯に当駅始発が集中している点だ。7時15分から8時45分の間に、なんと16本もの始発電車が運行するのだ。しかも、1日の利用客数は1万3000人と少なめ。ネットユーザーからも、「余裕で座れる!」「8:03富士見ヶ丘始発は絶対座れる」などといった声が上がっている。

渋谷まで約20分と言うアクセス性、6万円弱と言う家賃相場を見ても、まさに都内ナンバーワン「穴場駅」といっても過言ではないだろう。