夏が過ぎ去った途端、何となく体がだるくて疲れやすい……それは秋バテの症状かもしれません。夏バテは暑さによって体熱の放出が上手くいかなくなることから起こります。秋バテも、夏バテと症状は似ていますが、その原因は違います。ここでは、秋バテの原因と簡単な改善方法をご紹介します。

秋バテは自律神経の乱れが原因だった

秋はだんだん気温が下がってくる季節で、日中と朝晩の気温差も大きくなります。急激な環境の変化に体が対処できず、ストレスから自律神経の働きが乱れてしまうことが秋バテの原因です。最近では、夏にクーラーを効かせ過ぎることが多いため、体の冷えを引きずってしまうことも秋バテの症状を重くすることに。夏バテで胃腸が弱っていると、秋になっても回復できず秋バテになってしまうことが多いのです。

秋バテを解消するには自律神経のケアが大切

自律神経には、主に日中に働く交感神経と、夕方から朝にかけて優位になる副交感神経があります。自律神経の乱れを直すには、交感神経と副交感神経のメリハリをつけることも大切です。

1.寝る前はじっくり湯船につかって体を温めて!

夏に冷えた体をそのままにしていると、内臓機能の低下から回復することができません。シャワーで済ませていたという方も、じっくりと湯船に浸かって体を温めましょう。少しぬるめのお湯に浸かることで副交感神経を優位にして、ぐっすりと眠ることができます。

2.朝起きたら1杯の白湯と朝日を浴びる習慣を!

朝起きたら、カーテンを開けて朝日を浴びる習慣をつけましょう。太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、交感神経のスイッチが入ります。自律神経がだんだん整っていけば、秋バテの症状も少しずつ軽減していきます。また、起き抜けに白湯を飲めば、胃腸を温めることができるので、内臓の機能を回復させるのにも効果的です。

3.秋は免疫力を高める食材がいっぱい!

味覚の秋は、体の免疫力を高める食材が豊富です。それらの食材の力を借りれば、秋の体調を整えて、冬にかけて必要な体力をつけることができます。おススメしたい食材は、β-カロテンが豊富で免疫力をアップする効果の高いカボチャや、ビタミンEが豊富なサツマイモ。タンパク質と結びついて免疫力をアップするβグルカンが豊富なキノコもおススメです。体を冷やす夏の食材から、少しずつ秋の食材にチェンジしていきましょう。


writer:岩田かほり