「しずかちゃんに『赤ちゃんをつくろう』」「恐竜時代にメガネを忘れる」のび太の呆れてしまう失敗談5選
![学生の窓口編集部](https://image.news.livedoor.com/newsimage/5/9/59aca_768_b4723300_ae742ee9-m.jpg)
『ドラえもん』は、主人公のび太君の失敗を描いた漫画といってもいいのではないでしょうか。失敗しないようにドラえもんがいろいろな道具で助けるのですが、それでものび太君は失敗してしまうのです。今回は、のび太君の数ある失敗の中でも印象的なものをまとめてみました。
●「赤ちゃん」を作ろうと言う
⇒『人間製造機』
藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん 2』に収録
ドラえもんが「さわるな」と言い残していったのに、「人間製造機」を使って人間をつくろうとしたのび太君。しずかちゃんの家まで行って、二人で「赤ちゃん」をつくろうなどと言います。当然のごとく、しずかちゃんに引っかかれました。のび太君はなぜ引っかかれたのか分からないようでしたが……。やはり女の子の方がおませさんですね(笑)。
ちなみに、のび太君が人間をつくるためにせっせと集めた材料は以下のようなものでした。
「脂肪」せっけん1個
「鉄」くぎ1本
「りん」マッチ100本
「炭素」えんぴつ450本
「石灰」コップ1杯
「いおう」ひとつまみ
「マグネシウム」ひとつまみ
「水」1.8リットル
●イヤな想像ばかりする!
⇒『よかん虫』
藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん 5』に収録
「予感」が当たってひどい目に遭ったというのび太君にあきれるドラえもん。しかし、雑誌に載っている良い占い結果を見て気分を一新したのび太君に、ドラえもんは「よかん虫」という道具を出します。予感したことを強く思うと、このよかん虫が羽ばたき、それが現実になるのです。
初めは良い予感ばかりをしていたのですが、雑誌の占いが先週のものと知るやいなや暗い予感ばかりをしだします。ジャイアンにめためたにされ、急いで家に帰ろうとする途中で「夕立にあうかも」などと言いだす始末。見事に大雨に降られます。
たまりかねたドラえもんがこう言います。「君が不幸な目に遭うのは勝手だけどね! 僕を巻き込まないでくれ!」
●メガネを忘れる
⇒『恐竜ハンター』
藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん 1』に収録
のび太君はドラえもんと一緒にタイムマシンで「恐竜狩り」に出掛けますが、恐竜をおびき出すためのエサ役をやらされます(笑)。「なるべくうまそうに歩くのがコツだよ」なんてアドバイスをするドラえもんもどうかと思いますが、のび太君のおかげで恐竜が登場! でも恐竜に捕まってしまうのです。
メガネで太陽光を集め、恐竜の手を熱することで無事に逃げ出すのですが……メガネを古代の世界に置き忘れてしまうのです。現代に戻ってみると、のび太君のメガネが恐竜の化石と共に発見されたという新聞記事が!
●世界が洪水で滅ぶ! と箱舟を造る
⇒『世界沈没』
藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん 2』に収録
掛けた本人が見る未来の光景をあらかじめ見せてくれる「イマニ目玉」。この道具を使ったのび太君は、大洪水で世界が滅ぶシーンを見てしまいます。大慌てで、のび太君はドラえもんと一緒に箱舟を造り始めます。
スネ夫やジャイアンから大笑いされますが、「気にするな。ノアがはこ船をつくったときも笑われたんだ」とドラえもんはのび太君を励まします。ついにその日が来るのですが……実はのび太君が見たのは、洪水の夢だったのです。箱船は無駄になりました。
●とにかく「しずかちゃんちのお風呂」に飛び込む
のび太くんの失敗といえば、しずかちゃんちのお風呂に入ってしまう、しかもしずかちゃんが入浴中に! というのが定番。こんなことが定番になっちゃいけませんが、とにかく漫画の中で「テンドン」のように登場するシーンです。ロクなことしませんね。
とにかくのび太君は失敗ばかりしています。もちろん彼が失敗しないとドラえもんの出番がありませんので、漫画になりませんけれども。藤子・F・不二雄先生は「のび太は私自身」とおっしゃっていました。失敗しない人間はいません。失敗ばかりですが愛すべきキャラクターであるのび太君は、私たち自身でもあるのでしょう。
(高橋モータース@dcp)