写真はNHKドラマ公式HPより

写真拡大

 7月10日、来年のNHK大河ドラマ『真田丸』の出演者が発表された。すでに公表済みの主人公・真田幸村演じる堺雅人(41)以外のキャスティングについての記者会見だったが、この豪華出演人について7月15日発売の『週刊新潮』(新潮社)が「超保守的」であると報じている。

 それもそのはず、長澤まさみ(28)に大泉洋(42)、演技派女優として注目される吉田羊(年齢非公表)、黒木華(25)、さらに草刈正雄(62)、高畑淳子(60)、草笛光子(81)といったベテラン勢が勢揃い。

 脇役にも内野聖陽(46)・近藤正臣(73)・藤岡弘(69)・西村雅彦(54)・高嶋政伸(48)など、大御所がズラリ。さらに脚本は、主演の堺とは『新選組!』(2004年)以来となる三谷幸喜(54)。

 これだけの大物を集められるのは、さすが制作費の潤沢なNHKならではだが、同誌によれば「朝ドラや大河で実績がある役者中心で、なりふり構わず単に大物を集めて視聴率を稼ごうという作品」だという。

大河ドラマはすでにオワコン?

 近年の大河ドラマ視聴率はガタ落ちで、現在放映中の井上真央(28)主演『花燃ゆ』は視聴率1ケタ台を記録し、4年前に大惨敗を喫した松山ケンイチ(30)主演の『平清盛』(2012年)を下回らんとする勢いだ。

「大河が成功すれば松本潤(31)との結婚もあり、とささやかれていた井上真央ですが、この結果では夢も希望もない。それでも井上自身は、周囲に励まされつつ、健気に頑張っていると言われています。が、悲しいかなNHKの苦肉の策は『乃木坂46のゲスト出演』という究極的な飛び道具でした」(芸能プロダクション関係者)

 現在大河が放送されている日曜日のゴールデンタイムは「日本テレビの独壇場」(同関係者)となっており、TOKIOの『ザ!鉄腕!DASH!!』、そして『世界の果てまでイッテQ!』がそれぞれ視聴率20%を超えることも。この煽りもあってか、大河はもはや業界内で“オワコン”扱いされている状態なのだという。

 この惨状については、ネットでも、

「周りに大河を見ている人が誰もいない」
「裏番組のイッテQ!のほうが断然面白い」
「あと5ヵ月も続くなんて真央ちゃんがかわいそう」
「次は戦国時代で人気の真田。これでコケたら大河ドラマがなくなるかもね」

 と、大河ドラマへの出演自体が鬼門であることは、もはや一般論となりつつある。

 今年5月には妻で女優の菅野美穂(37)が第一子妊娠中と報じられ、公私ともに順風満帆の堺。『半沢直樹』(TBS系)続編のオファーを断ってまで大河に賭ける“視聴率男”は、決死の覚悟で戦に臨んだ真田隊よろしく討ち死ぬのか、それとも窮地を脱し、大河ドラマ史に残る英雄となれるだろうか。

(取材・文/チロル蝶子)