奇景で有名な観光地の「女王の頭」、5〜10年後に崩壊か=研究予測/台湾

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(新北 26日 中央社)ユニークな地形が特徴の観光地、野柳地質公園で高い人気を誇っている「女王の頭」と名付けられた奇石。その“首”と見立てられている部分が風化によって年々細くなっており、5〜10年で“骨折”すると予想されている。

公園を管理する交通部観光局北海岸及観音山国家風景区管理処は女王の頭を救おうと、2011年から台湾大の研究チームに協力を要請し、ナノ技術を利用した補強方法を研究してきた。昨年8月末から周辺の石で実地試験が行われてきたが、9カ月経った現在でも目立った成果は現れていない。

崩壊の危機に見舞われている女王の頭だが、同処や旅行業者は崩壊後の集客に関して楽観的な態度を見せている。同処が過去に行った調査によれば、7割以上の人が女王の頭崩壊後も同公園に足を運びたいと回答。同処の担当者は、野柳には豊かな自然景観があり、女王の頭が無くなったとしても魅力は衰えないとしている。

旅行業管理会社の担当者は、風化は自然現象であり、崩壊したとしても観光局がしっかりとした計画を立てさえすれば、新たな観光スポットとしてさらなる人気を得る可能性もあると示した。

(黄旭昇、陳葦庭/編集:名切千絵)