韓国メディアの中央日報の中国語版は4日、2015年が「日韓国交正常化50周年」にあたることを受け、韓国の政治家で元首相の金鍾泌(キム・ジョンピル)氏が中央日報に対して提供した証言を紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国メディアの中央日報の中国語版は4日、2015年が「日韓国交正常化50周年」にあたることを受け、韓国の政治家で元首相の金鍾泌(キム・ジョンピル)氏が中央日報に対して提供した証言を紹介した。

 記事は、1962年11月12日、当時の中央情報部長を務めていた金鍾泌氏が東京で当時の大平正芳外相と日韓国交正常化交渉のうち「対日請求権」に関する交渉を行っていたことを紹介。

 さらに、2015年が「日韓国交正常化50周年」にあたることを受け、金鍾泌氏が中央日報に対して提供した証言のなかで「4時間にわたる大平氏との会談のなかで独島問題について話をしたのは会談最後の10分に満たない短い時間だった」と振り返ったことを紹介。そのなかで「独島(竹島の韓国側呼称)はわれわれの実質支配下にある」とし、「独島を爆破してでも日本には渡さない」と述べたことを紹介した。

 続けて、大平氏が竹島問題について「国際司法裁判所」への付託を提案したことを紹介する一方、金鍾泌氏が同提案に対し、竹島問題は交渉の議題と異なると反論したことを紹介した。

 また記事は、1965年に丁一権総理が日本と竹島の領有権問題を「棚上げ」する密約を結んだと伝え、同協議文書は朴正熙大統領の承認も得ていたと紹介。さらに、金鍾泌氏が竹島の「棚上げ」について、「河野一郎氏が提案したもの」と述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)