恋に落ちると胸がキュン!となったり、好きな人のことを想うとドキドキして夜も眠れなくなったり・・・。恋わずらいとはよく言いますが、なぜ恋をするとこんなにも胸が苦しくなるのでしょうか? この恋愛初期によく見られる症状、なんと人間のホルモンが大いに関係しているそうなんです。

 恋愛中に起こる胸キュンやドキドキは、PEA(フェニール・エチル・アミン)という脳内ホルモン濃度が上昇することが原因と言われています。これによって、エストロゲン(女性ホルモン)などの恋愛ホルモンが分泌され、陶酔感や快感、性欲を高めたりするのだそう。

 このPEAは、精神が不安定な状態でドキドキしていないと分泌されない性質を持っている。だから興奮や緊張感が高まる旅行中や、ジェットコースターや吊り橋などスリリングな状況はホルモン分泌が活発になり、恋に発展しやすい・・・というワケです。

 また、遠距離恋愛や不倫のように「障害のある恋」が燃え上がるのは、ホルモンの分泌が高まるシチュエーションにあるためとも言えます。会えないストレスや関係にいつも危機感を抱いていると精神が不安定になり、ホルモンの分泌が盛んになります。そうなると、相手と一緒にいる時のドキドキ感や愛おしさがさらに膨れ上がり、より気持ちが強くなっていくというプロセスがあるからなのです。

 さらに、“恋愛ホルモン”PEAの分泌によって胸キュンすることは、女性ホルモンを刺激し、お肌はつやつや、目には潤いと力(目力)を与える効果があるというのです。また、PEAは食欲を抑制する働きがありダイエット効果もあるんだとか。なるほど、恋するとキレイになったり、「食事も喉を通らない」というセリフも科学的に証明されるんですね。

 こんなに万能な「胸キュン」パワーも、1人の人に対し賞味期限は2〜3年で切れてしまうそう。最近ドキドキしてないなぁ〜という人は、もう一度恋人と出合った頃に感じた、胸のときめきを思い出してみてはいかが?(坂井あやの/verb)