「理系男子」タウンを結ぶ、つくばエクスプレス。(写真提供:パブリック・ジャーナリスト今藤泰資)

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第ニ回からの続き。

・乗り遅れそうになったら「シンデレラTX」で

すべてが勝ち組になれるハズはなく、すべての女性が結婚にこぎ着けるというというわけではない。2006年に開通した「つくばエクスプレス」。秋葉原に始まり、柏を経由し、そして筑波学園都市と、沿線を良く見ると、高学歴だが女性との出会いも少なく、結婚できない理系男性たちを抱えた街を結んでいることに気がつく。(筑波のさらに先には原子力研究で著名な、あの東海村もあるのだ!)

すでに筑波で集団お見合いを行うビジネスも始まっている昨今、婚期を逃してしまいそうな女性たちが、シンデレラ"つくば"エクスプレスで人生の終着駅を目指す!?

・ニ極化はこんなところでも・・・

テレビや雑誌を覗くと、今まで最も旬だったハタチ前後のアイドルたちの姿があまり見られなくなった。2007年は、熟女好きとロリコン好きの二極化がさらに進行するだろう。20歳代半ばは殆ど登場しなかった過去を持ち、三十路間近になって"トップグラドル"に上り詰めたほしのあきなど、話題になった女性タレントには20歳代後半や30歳代が目立ち、これまでよりも"高齢化"が進行している。

これとは逆に、日本人男性のロリコンぶりを証明するかのように"U-15アイドル"も大量生産されている。11歳・小学生グラビアアイドルとして話題になった紗綾をはじめ、モーニング娘。を擁するハロー!プロジェクトからも、この世代が中心メンバーである℃-uteBerryz工房がすでにデビューしている。ネット上にはこれら"義務教育期間中アイドル"に関するサイトが氾濫しており、はこれからもますます存在感を高めていくだろう。

・男たちを魅了する新たな「萌え要素」は?

萌えの世界は、ニーズに応じてどこまでも細かく、行き届いたサービスを生み出している。メイド喫茶も、眼鏡をかけたメイドだけが出てくるメイド喫茶までもが登場した。男たちは来年も新たな"萌えビジネス"を生み出すに違いない。

最近では時代劇ドラマ・映画が相次ぎヒットしており、日本の伝統文化を背景にしたものを目にする機会が多い。準ミスユニバースに選出された、知花くららも、忍者コスチュームで準ミスの座を射止めた。何より"美しい国づくり"で、国を挙げて、日本の伝統文化が見直す動きも出てくるはずだ。萌えビジネスにも、伝統文化との融合が新たなムーブメントを巻き起こすはず。来年は、すでに確固たる地位を獲得している"巫女萌え"専門の"神社喫茶"に加え、町娘が出てくる"茶屋風喫茶"や、"くノ一喫茶"なども出てくると予想している。

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