5月31日、六本木通り・首都高速道路の高架下にオープンしたオートバイ専用駐車場。(資料写真:佐藤学)

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都心でのオートバイの駐車場不足を訴える二輪ライダーの声を受けて、東京都豊島区東池袋の首都高速池袋線・高架下の都道に、区内初のオートバイ専用駐車場が11日からオープンする。収容可能台数は、時間制の18台と定期制分の17台。2006年開設のオートバイ専用駐車場としては、5月31日に港区六本木6丁目に専用駐車場がオープンしている。

 都心の二輪駐車場整備の遅れは顕著で、ライダーのほかに業界にとっても気にかかる問題。警視庁による二輪車の駐車違反取り締まり件数は、02年ごろから急増しており、05年の取り締まり実績を10年前と比べると、原付きで3.5倍、自動二輪は9.1倍と大幅に増加している。駐車場の絶対数が不足する都心では、二輪ライダーが駐車場を探しても、なかなか見つからないというのが現状だ。

 こうした現状を受けて、東京都道路整備保全公社は、04年からスタートした助成事業で、1台当たり20万円、最大600万円までの補助金を駐車場事業者に助成し、二輪車駐車場整備事業にあたっている。その結果、04年度の8駐車場・272台(うち182台分助成)から05年度には14駐車場・398台(同346台分助成)に増加した。また、ホームページや携帯電話で二輪駐車場の位置情報を提供する「東京都内オートバイ駐車場案内"s-park for riders"」への登録駐車場数も、昨年3月には39駐車場・約800台だったのが、今年6月現在93駐車場・約2100台と大幅に増えた。【了】

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「東京都内オートバイ駐車場案内"s-park for riders"」