スコラーリ「イングランド代表監督にはならない」

写真拡大

 ポルトガル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、「メディアによるプレッシャー」を原因に、イングランド代表監督就任の要請を断ったことを明らかにした。

 イングランドサッカー協会(FA)は、エリクソン現監督の後任をスコラーリに絞込み、年俸3百万ポンド(約6億円)の7年契約をオファーしたとも言われていたが、スコラーリ自らイングランド代表監督就任を否定した。

「FAは近く次期監督の名前を発表するだろうが、それは私の名前ではない。候補に選んでくれたことには非常に感謝しているが、今回はお断りさせて頂く。これ以上、イングランド代表の件には関わりたくない」

 さらにスコラーリは、今回の決定を下した最大の理由に、イングランドメディアの存在を挙げた。

「この2日間、私のプライバシーはかなりの侵害を受けた。家の外に20人以上の記者が待機している状態だ。これがイングランド式なのかもしれんが、私には受け入れがたい。私はプレッシャーが嫌いでね。とにかく、ワールドカップ終了まではポルトガルの仕事に専念する。大会後も引き続き指揮を執る可能性もある」

 スコラーリ自らによる辞退発表を受け、近々声明を発表するとしているFA。現状ではミドルスブラのマクラーレン監督が最有力候補とされているが、難航するイングランド代表監督人事の行方はいかに…。