17日、都内で開かれた発表会で、旭化成の新作水着を披露する「06年旭化成せんいキャンペーンモデル」の赤井沙希さん(左)と王玉さん(撮影:吉川忠行)

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旭化成せんいは17日、東京都千代田区の帝国ホテルで、同社開発の素材を使用した2006年の新作水着を発表した。水着購買のピーク期直前に発表会を行うのは、今年で3度目。

 同社は、健康や環境配慮を志向する生活スタイル「LOHAS(ロハス)」を意識し、使用済みペットボトルを原料とした再生ポリエステル繊維など独自技術を強調。速乾や紫外線カットなど高機能素材のラインナップに新製品を加えた。

 今年のトレンドは、1960年代のレトロポップを意識しながら、都会の香りと自然・健康を両立させたようなデザイン。ペイズリー(勾玉模様)、フルーツ、南国の風景など絵本のようなプリントや、クラシックなマリンボーダーなどの絵柄に、パッチワークやステッチワークを加え、手作り感覚を演出したという。

 水着販売で東レに次ぐ業界第2位の同社は、06年販売見込みを前年比3%増の840枚(競泳用340万枚、学童用160万枚、ファッション水着340万枚)としている。エステル事業部の吉井一郎部長は、今年の水着商戦について「男女の“出会いの場”が、かつてのように海ではなくなってきた。若い人をいかに海に呼び戻せるか」と述べ、横ばい傾向が続く市場の活性化を呼びかけた。

 同日行われた水着ショーでは、俳優の赤井英和さんを父に持つ赤井沙希さん(19)と、05年中国中央電視台モデルコンテストグランプリの王玉さん(20)の「06年旭化成せんいキャンペーンモデル」に選ばれた2人が出演。08年の北京五輪を控え、拡大する中国市場での販売強化を視野に、3年連続で中国人モデルを採用した。【了】

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