サッカー日本代表(撮影:PHOTO KISHIMOTO/PICSPORT)

写真拡大

日本代表の試合といえば、「キリンチャレンジ」「キリンカップ」など、ほとんど「キリン」の冠がつくのが恒例となっている。ところが3月31日のウズベキスタンは「JALチャレンジカップ」。JALカップと言えば、1990年にバルセロナを呼んで日本リーグ選抜と試合をしたなどの実績があるが、なぜ今回は……。

報道陣の間で噂として流れたのは、今回の試合会場は「味の素」スタジアムだからという話。「味の素」がスポーツドリンクを作っていて、「キリン」と競合するのでJALに変わったというストーリーだ。

しかし、日本サッカー協会の関係者に聞いたところ、笑いながらこの話は否定された。

「今回はキリンさんが1試合ということで、JALさんにセールスしたからこうなっただけです。商品がかぶっているということではありません」

確かにJALも1999年から日本代表をサポートしており、日本代表はほとんどの場合、JALを使って移動している。サポーティングカンパニーとして長いこともあり、冠試合を開催してもおかしくない。

「もしサポーティングカンパニーと業種が被っていたら試合ができないというのなら、日本代表をアウディ・ジャパンさんが協賛・支援してくださってますから日産スタジアムで日本代表の試合ができなくなってしまいますよ」

ということで、「商品かぶり」説はたんなる噂であったようだ。ただし、日本代表が試合をする会場では、スタジアム内のモニターから常設看板、設置されている自動販売機まで、メーカー名を隠したり自動販売機が見えないようにカバーで囲って買えないようにしたりなど、スポンサーの権利を守る配慮は行われている。日頃通っているスタジアムでも、少し雰囲気が違って感じるのは、見慣れた看板が見えないからかもしれない。

【日本蹴球合同会社/森雅史】