名前は出さなかったが、誰に対して言っているかは明らかだ。チャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグで、レアル・マドリーに敗れたバイエルン・ミュンヘンだが、ペップ・グアルディオラ監督は、プレーに対する批判に納得していない。彼の言葉は、フランツ・ベッケンバウアー氏に対する答えのようなものだ。

ベッケンバウアー氏は以前にも、グアルディオラ監督により「チキタカ」に不満を示していた。そして23日のマドリー戦でバイエルンが0−1と敗れると、「相手がゴールチャンスをつくるのなら、ポゼッションには何の意味もない。レアルが1ゴールだけだったことに我々は満足しなければ」と話している。

これに対し、グアルディオラ監督は25日、彼のスタイルでこう返している。

「私のプレー哲学がドイツサッカーのそれと異なるのは知っている。だが、私を望んだのは彼らだ。そして私は、多くのタイトルを獲得してきた。ドイツでもね。私が好きなのはこういうプレーなんだよ。私はボールをコントロールするのが好きなんだ。我々は3月にリーグを制した。だから、我々がそれほど無能だとは思わない」

「ここではカウンターの方が好まれる。私はその文化に対抗しているというところだろうか。自分の考えとドイツの文化のバランスを見つけなければいけないね」

レアルとのセカンドレグに向けて、グアルディオラ監督はこのように続けている。

「0−1で負けているところからのスタートだ。だから、我々はもっと攻めなければいけない。相手を待つプレー? その選択肢はないよ。それに、ボールを与えたらレアルは非常に危険だ」