サムスンへ106億円の損害賠償請求…ブラジル政府、労働法違反で
ブラジル政府は、韓国のサムスン電子が工場の作業員を長時間働かせるなど労働法に違反したとして、2億5000万レアル(約106億円)の損害賠償を求める訴えを起こした。複数の韓国メディアが14日、BBCなどの報道を引用し伝えた。
ブラジル労働省によると、サムスンのマナウス工場で働く作業員は、1日最長15時間働き、このうち約10時間は立ったまま作業していた。27日間連続で勤務した作業員もいた。同省が工場を監査し明らかになった。
マナウス工場は、サムスンの海外工場の中でも最大級。約6000人が勤務し、米国や南米全域で販売する携帯電話やテレビを生産している。
BBCは、サムスンが32秒で携帯電話1台を、65秒でテレビ1台を組み立てさせるなど、過酷な作業ペースを強要した疑いもあると報道。APF通信は、サムスンはマナウス工場の作業員とすでに1200件の法的争いを繰り広げていると伝えた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)Francis Dean/123RF.COM)