中国の新華社通信は12日、前日の11日午後12時10分に上海浦東国際空港から韓国の仁川国際空港に向かう予定だったアシアナ航空機が、燃料漏れにより乗客が避難する騒動があったと伝えた。複数の韓国メディアが報じた。

 報道によると、燃料漏れは降着装置の付近で発生。燃料漏れが判明すると操縦士は運転を停止し、管制塔に通報。機体は牽引車で移動され、緊急点検が行われた。

 同機に搭乗する予定だった289人の乗客は空港で6時間近く足止めされ、同日午後9時ごろ、仁川空港に到着した。中国版ツイッターの微博には、乗客らが事故発生当時に撮影した機体の写真やコメントが投稿され、急速に拡散した。

 アシアナ航空は7月6日、米サンフランシスコ国際航空で着陸に失敗し、死傷者を出す事故を起こしている。中国メディアは、サンフランシスコの事故から1週間も経っていないため、乗客は不安で震えていたと報道。韓国メディアも、「今度は中国の空港で事故」などと米国の事故とを絡めて伝えた。(編集担当:新川悠)