中国大手検索サイト百度の掲示板に「北朝鮮の陸軍100万は中国にとっても脅威じゃないか？」というスレッドが立てられた。スレ主の主張に対して、中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

　中国政府が16日に発表した国防白書によれば、中国人民解放軍の陸軍は85万人だが、北朝鮮の陸軍は100万人、中国と国境を接するインドは110万人、ベトナムは40万人であり、韓国は50万人の陸軍を有しているという。

　スレ主は、集中して動員できる中国陸軍は50万人ほどにすぎず、仮に制空権をとれなければ負けは必至だと主張。また朝鮮半島が統一した場合、中国は韓国の相手にすらなれないのではないか、と懸念を示した。

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　スレ主の主張に対して、「85万人を信じているのか？」、「本当に85万人だと思っているのか？　ただ笑うしかないな」など、中国政府が発表した数字は信じるに値しないというコメントが多く寄せられた。

　また、予備役を含めると相当な数になるという意見も多く、「わが国の凄いところは予備役の多さだ。東北三省だけで100万人はいる」というコメントや、「中国には1億人近い予備役がいる」という主張もあった。

　そのため、「人口の優勢なら圧倒的だ」という意見もあったが、「現代の軍事は兵数だけで優劣が決まるのではない。それに中国は周辺国と全面戦争はしないから、85万の陸軍でいくつかの要所を抑えればそれで十分」というユーザーもいた。

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　中国といえば、人海戦術が有名だが、2007年の人民解放軍の総兵力は230万人と、自衛隊の約26万人（06年）を大きく上回る。ネットユーザーからは予備役が「東北三省だけで100万人はいる」とのコメントがあったが、公式には予備役が約50万人、人民武装警察が66万人いるとされる。

　兵力で大きく日本を上回る中国人民解放軍だが、中国は立ち遅れていた装備の近代化を進めており、日本の「2012年度防衛白書」においても、「中国は、国防費を継続的に増加し軍事力を広範かつ急速に近代化させるとともに、わが国の近海などにおいて活動を拡大・活発化させている」と警戒を強めている。（編集担当：畠山栄）