日本のおもてなしの精神に感動したという台湾人女性のkuroshiomimi(ハンドルネーム)さんは「台湾も負けていられない」とブログに綴った。

 台湾観光協会はこのほど、東京で開かれた観光展示会に出展し、日本人に対して台湾の観光旅行をPRした。台湾観光協会は今回の観光展示会に参加できた唯一の海外参加者だったそうで、筆者は日台の緊密な関係を喜ぶと同時に、「誇りに感じた」と綴った。

 今回の展示会には日本各地から観光協会が集まり、PRを行ったそうだが、「とても心がこもっていた」と感じたという筆者。多種多様なPR方法に「心を砕いて考えたことがわかる」と感心した様子だ。

 筆者の仕事内容は、がんばって「台湾観光をアピール」すること。しかし、せっかく東京を訪れた貴重な機会を利用して、日本の観光と文化をもっと知りたい!と語った。

 展示会を通じて感じたのだろうか、筆者は「日本列島はすべてがすばらしい景観」と称賛、「沖縄のサンゴ礁から北海道のきめの細かい美しい雪、自然の温泉から昇る湯気、これらは世の中の不安を忘れさせてくれる」と述べた。

 ブログに掲載されている筆者のすばらしい笑顔から、観光展示会での楽しさがひしひしと伝わってくる。きっと展示会の各ブースで親切な応対を受けたのだろう。各ブースで満面の笑みで写真を撮っており、筆者は「親切さとおもてなしについては台湾人だって日本人に負けてはいないはず!」と感じたらしく、ブログでは日本人に向けて「台湾に来れば必ず良い思い出を作ることができますよ!」と呼びかけた。

 東日本大震災に対し、台湾は世界でもっとも多額の支援を被災地に寄せてくれた。日本と台湾の絆は深まり、台湾を訪れる日本人が増えているという。台湾で行われた日台観光サミットによれば、震災後の台湾各界からの支援や声援が、台湾を訪れる日本人客の増加につながっているとの背景があるという。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を通じて、改めて日本と台湾のあいだには得がたい友情があることが確認された。日本近隣には共通の価値観でともに行動できる国が少ないため、台湾との友情は今後も大事にして行かなければならないだろう。(編集担当:畠山栄)