By juhansonin

Googleで1回検索すると12セントがGoogleの収益になるという話があったのが2006年のこと。このころGoogleの検索回数は1ヶ月に27億回だったので3億円ちょっと、日本円換算で383億円ほどになりましたが、いまやGoogleはタブレットからの検索だけで50億ドル(約4700億円)を生み出しているそうです。

Online Advertising Management Platform | Marin Software
http://www.marinsoftware.com/


Report: Google Search Will Generate $5 Billion From Tablets - Digits - WSJ
http://blogs.wsj.com/digits/2013/02/12/report-google-search-will-generate-5-billion-from-tablets/


これはオンライン広告プラットフォームを提供しているマリンソフトウェアの調査によるもの。

報告によると、タブレット端末に対して出稿された広告の有効性は2012年のあいだに31%向上し、コンバージョン率(広告からのアクセスでどれだけが商品購入やユーザー登録などに至ったかという成果を示す割合)で見るとデスクトップPC向け広告は影が薄くなるような状況にあります。具体的な数値で見ると、2012年のタブレット端末向け広告のコンバージョン率は3.3%、一方のデスクトップPCは3.9%。

今のところ、タブレット向け広告の価格の方がデスクトップ向けよりも17%ほど安価なのですが、これは2013年末までにはほぼ等しい価格になるとみられています。

「すでに広告主はスマートフォンよりもタブレットに予算を投下しています」とはマリン社のマーケティング担当最高責任者、マット・ローソン氏の言葉。ローソン氏は「タブレットが期待以上の働きを見せたか、スマートフォンが期待ほどではなかったか、いずれかでしょう」と内容を分析。スマートフォンのコンバージョン率が改善しないのは何をクリックしたのかというトラッキングが困難なためで、Googleをはじめとする技術系企業ではこの問題の解決にあたっているそうです。

タブレットからのGoogle検索の数が増加したのは、基本的にGoogleがデフォルトの検索エンジンとして設定されるのが理由として挙げられています。Google検索で表示される広告に対するタブレットからクリックの割合はアメリカでは10.7%でしたが、2013年末までにはもっと多くの人がiPadやAndroidタブレットを使うようになるので、20%にまで増加するとマリン社は予測しています。分析によれば、この増加傾向が、GoogleのBing(Microsoftの検索エンジン)に対する優位を加速させるだろうとのこと。

ちなみに、Googleの2012年の広告収入は合計で400億ドル(約3.7兆円)あり、昨秋のコメントによるとモバイル端末からの収益は年間80億ドル(約7500億ドル)だとのこと。



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