明日の新聞のスポーツ欄は、野球以外の話題で埋まることになろう。交流戦という企画は面白いが、2戦1休というペースは、あまりにも間延びしているように思う。

GameDay20120612




NPBは、3月30日の開幕戦以来、74日が経過したが、プロ野球が開催されたのは、60日。14日間、実に2週間分も、試合がない日があった。

特に交流戦位入る前の2日(終わってからも同様だが)は、試合がない。チームが調整をするためということだろうが、プロ野球人気が低迷している中、2日間も試合がなければ、世間はそれだけ関心を他に向けてしまう。
2戦1休のこの休みも、人々の関心を他のものに向けさせてしまうことになるだろう。

MLBは、今季は変則スケジュールだった。

言うまでもなくシアトル・マリナーズ=SEAとオークランド・アスレチックス=OAKが日本で先行して開幕2連戦を戦ったからだ。以後、5日間、公式戦はなかったが(この間、オープン戦は組まれていた)、4月4日に実質的な開幕戦を行ってからは、今日まで69日間、必ずどこかのチームが試合をしてきた。

昨日の時点で、各チームは60試合前後を消化している。7〜9日は試合がない日があったのだが、MLB全体では試合のない日はなかった。これは、スケジュールを組むときに、巧妙に日程をずらせることで、空白の日を作らなくしたからだ。野球ファンが、毎日野球漬けになるように、MLBは日程を組んでいるのだ。

MLBでは、オールスター前後の3日間を除いて、閉幕まで毎日試合が組まれている。

これに対し、NPBではオールスター前後の3日間を含めて、閉幕までなおも17日間、野球がない日がある。

つまり、ペントレース中に、合計すればほぼ1か月も野球のない日があるのだ。

すでにJリーグではそうしているが、日本人にNPBへの関心を持続させるためにも、試合日程をずらすなど工夫が必要ではないか。選手会が文句を言うかもしれないが、ダブルヘッダーはとっくになくなっているし、日本の選手は休みを取りすぎている。

まるで公務員のようだ、といっては昨今の公務員に叱られるかもしれないが、そういう部分でも、NPBのマネージメントには、やわらかい頭が必要だと思う。