【全文掲載】仙台首位快走に追い風。完全復活でチームに貢献する梁勇基【小林健志】
■復帰試合でユアスタは興奮のるつぼに
4月21日のJ1第7節FC東京戦。2月のタイ遠征での負傷から復帰し、今シーズン初めてベンチ入りした梁勇基の名前が試合前の選手紹介時に読み上げられると、仙台サポーターからは悲鳴混じりの大歓声が上がった。そして、仙台サポーターは隣同士肩を組んで左右に揺れる梁ダンスで梁勇基の復帰を祝った。
この試合は4-0でFC東京に圧勝した試合だったが、試合終盤、余裕を持って梁を投入することができた。ピッチに梁が投入されると、再び悲鳴混じりの歓声と梁ダンスで仙台サポーターはかつてない程の大盛り上がりを見せ、快勝と共に梁の復帰を喜んだ。
梁はこの試合後「今日は出る前から自分のコールをサポーターがしてくれたので、すごくグッとくるものがありましたし、改めて素晴らしいスタジアムだな、と思いました」と大歓声で迎えてくれた仙台サポーターに改めて感謝の言葉を口にした。「ケガをしてこれほど長いことサッカーから離れたのは初めてだったのですが、逆にサッカーの楽しさと言いますか、やっぱりサッカーがやりたいという気持ちを改めて思い起こさせてくれました」と、プロ生活初めての長期離脱もプラスに捉えていたようだ。手倉森監督も「今日の18人が梁を何とか出せる状況にしたかったんだな、と試合を見ながら感じました」と他の選手の頑張りを讃えつつ、梁の復帰を祝福。梁にとっては最高の復帰戦となった。
しかし、仙台は開幕以来、サイドハーフは関口訓充、太田吉彰がレギュラーとして活躍しており、キャンプ中梁の起用も考えられていたボランチは角田誠、富田晋伍がレギュラーとして活躍していた。好調なチーム状態の中、梁を一体、どういった形で起用するのかが大いに注目された。
■徐々にコンディション上げG大阪、名古屋戦で大活躍
梁は復帰直後は「活動量はもう100%に戻っているが、まだキックは50〜60%」と手倉森監督が語った通り、キックの感覚が戻りきっていないこともあり、FC東京戦後の新潟戦、鳥栖戦はベンチスタートとなり、新潟戦は出場無し、鳥栖戦は途中出場となった。ゴールデンウィーク中は過密日程だったこともあり、選手の入れ替えが必要になったため、ゴールデンウィークの連戦最終戦、5月6日の第10節清水戦で初先発となった。しかし清水戦は連戦の疲れもあり、前半途中で雹と雷雨による試合中断があったことでチーム全体がリズムに乗れず、0-1で開幕以来初の敗戦を喫してしまった。梁は試合後「試合を負けたので、チームとしても悔しいですし、僕自身も今年初めてスタメンで出て負けてしまったのですごく悔しいです」と悔しさを露わにした。
「ケガをしてから蹴りこむ回数も少なかったですし、キックの部分はまだまだ練習から蹴っていかないと、と感じています」と清水戦後語った梁は、キックの感覚を取り戻すため練習に励んだ。そして5月12日第11節G大阪戦。0-1とビハインドの状況で後半途中出場された梁は左サイドに開いて絶妙なクロスを上げ、赤嶺のヘディングシュートをアシスト。今シーズン初のアシストだった。
目に見える結果を残した梁は第12節5月19日名古屋戦で左サイドハーフとして先発出場を果たした。すると38分赤嶺からの前線のパスが名古屋DF田中隼磨の足に当たって、中盤から飛び出してきた関口にボールが渡り、関口がシュート。これはGK楢崎正剛が止めたが、ゴール前に飛び出していた梁が名古屋MF吉村圭司からボールを奪って、左足を素速く振り抜いてシュートを決めて先制。梁はついに今シーズン初ゴールを決めた。さらに45+4分梁はコーナーキックのチャンスで、名古屋がニアサイドにケネディ、闘莉王、増川隆洋など長身選手を固めてきたと見るやファーサイドを狙うコーナーキックを放ち、赤嶺真吾がヘディングでゴール前に折り返し、このボールが増川の足に当たってオウンゴール。プレースキックからも得点機を演出することに成功した。
4月21日のJ1第7節FC東京戦。2月のタイ遠征での負傷から復帰し、今シーズン初めてベンチ入りした梁勇基の名前が試合前の選手紹介時に読み上げられると、仙台サポーターからは悲鳴混じりの大歓声が上がった。そして、仙台サポーターは隣同士肩を組んで左右に揺れる梁ダンスで梁勇基の復帰を祝った。
この試合は4-0でFC東京に圧勝した試合だったが、試合終盤、余裕を持って梁を投入することができた。ピッチに梁が投入されると、再び悲鳴混じりの歓声と梁ダンスで仙台サポーターはかつてない程の大盛り上がりを見せ、快勝と共に梁の復帰を喜んだ。
しかし、仙台は開幕以来、サイドハーフは関口訓充、太田吉彰がレギュラーとして活躍しており、キャンプ中梁の起用も考えられていたボランチは角田誠、富田晋伍がレギュラーとして活躍していた。好調なチーム状態の中、梁を一体、どういった形で起用するのかが大いに注目された。
■徐々にコンディション上げG大阪、名古屋戦で大活躍
梁は復帰直後は「活動量はもう100%に戻っているが、まだキックは50〜60%」と手倉森監督が語った通り、キックの感覚が戻りきっていないこともあり、FC東京戦後の新潟戦、鳥栖戦はベンチスタートとなり、新潟戦は出場無し、鳥栖戦は途中出場となった。ゴールデンウィーク中は過密日程だったこともあり、選手の入れ替えが必要になったため、ゴールデンウィークの連戦最終戦、5月6日の第10節清水戦で初先発となった。しかし清水戦は連戦の疲れもあり、前半途中で雹と雷雨による試合中断があったことでチーム全体がリズムに乗れず、0-1で開幕以来初の敗戦を喫してしまった。梁は試合後「試合を負けたので、チームとしても悔しいですし、僕自身も今年初めてスタメンで出て負けてしまったのですごく悔しいです」と悔しさを露わにした。
「ケガをしてから蹴りこむ回数も少なかったですし、キックの部分はまだまだ練習から蹴っていかないと、と感じています」と清水戦後語った梁は、キックの感覚を取り戻すため練習に励んだ。そして5月12日第11節G大阪戦。0-1とビハインドの状況で後半途中出場された梁は左サイドに開いて絶妙なクロスを上げ、赤嶺のヘディングシュートをアシスト。今シーズン初のアシストだった。
目に見える結果を残した梁は第12節5月19日名古屋戦で左サイドハーフとして先発出場を果たした。すると38分赤嶺からの前線のパスが名古屋DF田中隼磨の足に当たって、中盤から飛び出してきた関口にボールが渡り、関口がシュート。これはGK楢崎正剛が止めたが、ゴール前に飛び出していた梁が名古屋MF吉村圭司からボールを奪って、左足を素速く振り抜いてシュートを決めて先制。梁はついに今シーズン初ゴールを決めた。さらに45+4分梁はコーナーキックのチャンスで、名古屋がニアサイドにケネディ、闘莉王、増川隆洋など長身選手を固めてきたと見るやファーサイドを狙うコーナーキックを放ち、赤嶺真吾がヘディングでゴール前に折り返し、このボールが増川の足に当たってオウンゴール。プレースキックからも得点機を演出することに成功した。